息子とスタバで日本語を勉強
こないだ生まれたと思った息子もはや中2。あと半年も経たないうちに中3となり受験生となる。中国では様々な場面で賞状の提出を求められたりするが、うちの息子は習い事もコロナ下で始めたプログラミングが唯一続いているぐらいで、ほかにはっきり特技といえるようなものも思いつかない。何かひとつぐらい特技といえるものを証明できるものがないかしら、と考えてみたところ、ひとつ思いついたのは日本語。あまりにも当たり前すぎて特技とも認識していなかったが、同じ中学校で日本語を話せるのはたぶん息子一人ぐらいだろうから、これは特技といえるのではないか。とはいえ、息子の日本語力は一体どのぐらいあるのか、測ったこともないので分からないし、証明もできない。…ということで、一度J.TESTというのを受けさせてみることにした。J.TESTはA-C(上級)、D-E(初中級)、F-G(入門)の3レベルのテストに分かれていて、特A級(930点以上/1000点) A級(900点以上/1000点)CEFRのC2相当準A級(850点以上/1000点) B級(800点以上/1000点)準B級(700点以上/1000点)が日本語能力試験のN1相当 C級(600点以上/1000点)が日本語能力試験のN2相当 D級(500点以上/ 700点)が日本語能力試験のN3相当 E級(350点以上/ 700点)が日本語能力試験のN4相当 F級(250点以上/ 350点)が日本語能力試験のN5相当ということになっている。準B級以上はN1越え、G級はN5に達しない入門ということで、日本語能力検定試験より細かいレベル分けがされている。真ん中のN3ぐらいはいけそうにも思うけど、N2はビジネスっぽい内容も入ってくるし、いろんな種類の文章が出てきた時に息子はどのぐらい理解できるのか。日常会話程度は一応話せるけど、書き言葉で使われるような日本語表現をどのぐらい理解できるのか。申込前にあたりをつけようということで、週末、息子を連れて近所のスタバに行って、A-Cレベルのテスト問題をさせてみた。結果は、時間内に記述問題までたどりつかず、記述部分は0点。時間外に少しやらせてみたが、時間があったとしてもアウトプットは厳しそう。1分野でも0点があると級認定されないから、ここは1点でも取らないといけないですね。しかし、前半の文法・語彙、読解、漢字の4択問題はそれなりに点数が取れていた。本人によると、一瞬で分かるものもあったが、当てずっぽうで選んだのも多かった模様。その割には意外にできてる、と喜ぶ息子。最近ほとんど日本語に触れていないので、ひらがなも忘れてきてる、と言っていたので、自分が思っていたよりは日本語力あるのかも?、って思い直したみたい。まぁ勘が働くというのも実力のひとつと考えれば、それなりに実力があるということなのかもしれない。自分でその文型を使って文を作れと言われたらうまく作れなくて変な日本語になりそうだけど、4択だったら選べる、そんな感じ。テスト勉強を通じて、日本語力も上がったらいいな。ちなみに、J.TEST(実用日本語検定)は国内外で年6回実施されるので受験チャンスが多く、結果が出るのが早い(3週間後)のも便利なところ。中国政府の認定試験となっており(その分中国での受験料は520元と日本の5200円の2倍近くしますが!)、また過去問とその解答が全て公開され、書店でも販売されています。試験形式としては、読解(文法語彙、読解、漢字、記述問題)と、聴解(写真、聴読解、応答、会話・説明問題)に分かれていて、聴解の点数配分が半分を占めることと、選択式だけでなく、一部ですが記述問題があるのが日本語能力試験と大きく異なるところ。(F‐Gレベルは記述問題なし)「実用日本語検定」というだけあって、より実用的な日本語能力を測ることを目指しているということでしょうか。ほんとは読解試験の後、休みなく聴解試験に入るのですが、息子が疲れたというので、この日聴解テストはせず。(125分間集中してテストを受けるのは結構大変そう。。)聴解の時間は全体の1/3程度ですが、点数配分は1/2ということで、これがどのぐらいできるかが肝心なところですけどね。普段家で息子と話すことが少なくなってなんとなく寂しさも感じていた今日のこの頃、日本語が母子交流のきっかけを作ってくれた感じ(笑)。テストまで週1回2時間、スタバで母子で日本語を勉強できるのがちょっと楽しみです。