月餅の値段を見上げ、豊かになった中国を思う
中秋節前に日本語教師の方とお食事した際に、「広州酒家」の月餅をいただいた。広州に長く住んだ経験のあるその先生によると、南のほうでは、「広州酒家」の月餅がとても有名で、特に、ハスの実白あんにアヒルの卵黄がダブルで入った月餅が人気なのだとか。へーーー、と思いながらその場で切り分けたものをいただいたのだが、これ、どこかで食べたことのある味。家に帰って見てみると、「広州酒家」の月餅セットが。これ、毎年夫の取引先さんから送られてきて、毎年食べてたけど、そんなに有名な月餅だったとは知らなかった。別の日本語教師の方の話によると、広州酒家の月餅は、日本人の口にはあまり合わないけど現地では1個1000円もする高級品なのだとか。えーーーーっ、1000円?と驚いて、家にあった広州酒家の月餅の写真を撮ってタオバオで検索してみると、7個入りの月餅セットが398元とか出てきた。1個50元、ってことは、やっぱり日本円にして約1000円かぁ!その昔、有名ホテルのロビーなどに並べられた月餅セットの298元とか398元とかの値段を見て、なんて高いんだと思ったものだが、今はどこもかしこも物価が上がり、その辺のさもない月餅セットだって、似たような値段だったりする。贈答品は特に値上がりしやすいのかもしれないけど、1セット7000円も8000円もする月餅セットが大量に行き交う、中国も豊かになったものだとしみじみ思う。