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ニーハオ中国

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2006/04/26
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カテゴリ:中国発見・気づき
名刺を全部使い切ってしまったので、
おとといの晩、近くの印刷屋に名刺を注文した。

最初、今日の晩にできると言われたのだが、
急いでいるので、朝にもらえないか、とお願いすると、
「努力する」との返事。

で、今日の朝行ってみると、
「できていない」の一言。

いいんだけどね~、できると言い切ったわけじゃないからね。
でも、できないなら最初からできないと言ってほしかった。
朝の忙しい時間を割いて、わざわざ店まで足を運んだのに。

まあしょうがない、今日の晩、もう一度その印刷屋に足を運ぶ。

そして出来上がった名刺を見てみると・・・
字体が違う。
字の大きさが違う、名前が小さくなっている。
そして、お願いしていたe-mailアドレスが入っていない。

文句を言うとブスーッとした顔で応対する店員。
「差不多(だいたい同じじゃん)、太麻煩了(面倒な客)」
と思っているに違いない。
そりゃあ、面倒だろうけど、ミスしたのはそっちじゃない。
こういうときも、中国人なら、「ま、いいか」で許すのかな。
きっと裏で、「だから日本人は細かくてイヤなんだよ」なんて
陰口たたかれているのだろう。

でもね、お客の注文どおりに仕上げるというのは
仕事の基本じゃない?
それができないのを棚に上げて、まるで客が悪いかのような
態度はいだたけない。

とにかく、もう一度作り直してもらうことにして、
店を後にした。

Igossoで食事して、せっかくいい気分で帰ってきたのに、
台無しだ。日本じゃこんなこと、ありえないのに。
でも、これもやっぱり文化の違いなのかな。

日本だったら、名刺にしろなんにしろ、
まず原稿を作って、お客に確認してから印刷するのでは?
対して中国はいきなり印刷して、すでに出来上がって
変更不可能な状態でお客に差し出す。

日本人的感覚からすると、ひとつひとつ確認してから
完璧なものを作るのが当たり前と思うのだが、
中国人は違う。
本番前にいちいち細かく確認するなんて、面倒だし時間の無駄。
とりあえず作ってみて、ダメだったら作り直すというほうが
早いじゃないか、お客が文句を言わなかったら、
それで済む話だし。

つまり最初から完璧を求める仕事の仕方はしないのだ。
だいたいでやってみて、クレームや問題が出た時点で
対処するという処し方。
だから、問題が出て当たり前なのだ。

中国の物価は安い。
そりゃ安かろう。
店で売ってる品物も、運がよければ問題ないが、
不良品にあたる確率もかなり高い。
品質をそろえる手間をかけないから、値段も安いのだ。
名刺印刷もこっちでは日本円で数百円。

そうだ、名刺作成も、1回目は日本で言うところの、
「試し刷り」だと思えばいいのだ。そう思えば怒りも湧いてこない。
一回作ってみて、希望と違う部分をもう一度伝えて、再度作成。
こうしてはじめて、自分の希望通りのものを手にすることができる。

すごい勢いで発展途上の中国、
完璧を求めるよりも、だいたいでいいから
とにかくたくさん前に進むことのほうが大切な時期なのだろう。

中国が細部にこだわる余裕が出てくるのは
まだまだ先なのかもしれない。





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Last updated  2006/04/29 01:08:57 AM
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