カテゴリ:中国発見・気づき
ここ1ヶ月の仕事を振り返って、印象的なことがある。
それは日本人の仕事熱心さ。 周囲の状況に常に気を配りながら、 助け合う精神は素晴らしい。 今回の書類チェックでは多くの日本人スタッフに 助けられたが、彼らは自分の直接の仕事でないにも関わらず、 いつも協力的で、こまごまとした気遣いがあった。 確かに日本の会社システムの中に入ると、 そうしないわけにはいかないという 無言のプレッシャーもあり、 働く側にとっては大変なところもある。 でも、今回みんなに手伝ってもらう立場になって、 日本人の団体精神に助けられ、日本の強さを見た気がした。 中国人スタッフには、この日本人の精神が、 どうも理解しがたいらしい。 先々週の土曜日、 中国チームは全員出勤して頑張っていたのだが、 そのとき自主的に出勤していた日本人社員さんが、 私たち中国チームの書類の手伝いをしてくれた。 で、みんな感謝感激するのかと思いきや、 ある中国人が中国語で「怖い」と一言言ったとたん、 周りのみんなも同調し、「怖い」「怖い」の大合唱。 何が怖いかって、休日に自主出勤する この日本人の犠牲精神が全く理解の範囲を超えていて、 彼らには不気味に映るらしい。 そういえば、一度こんなこともあった。 私は金曜日に学生達の飲み会に誘われていたので、 木曜日に中国チームのWさんに、 「明日は学生の飲み会があるので、残業せずに帰りますね」 って、あらかじめ言っておいた。 こういう場合、「忙しいのに、仕事切り上げて遊びに行くなんて」 という非難の気持ちは中国人は持たないようで、 当然のごとくOKの返事をもらった。 でも、実際金曜日になってみると、 みんな忙しそうで、とても抜けられそうにない。 私もみんなと一緒に夜9時ごろまで残業。 そして仕事が一段落したとき、Wさんに、 「今日は飲み会があるので、そろそろ失礼しますね」 と言うと、Wさんは「あっ」と思い出して、 「飲み会あるのに、どうして今まで残ったんですか」 って、ちょっと怒ったような声で言った。 日本だと、私用より仕事を優先して残業したら、 ほめられはしてもしかられることはないと思うのだが、 Wさんの口調は明らかに私を責めるような感じで、 その目は「信じられない」と私に訴えていた。 自分の用事があるのに、それを差し置いて 残業することも、中国人にとっては理解しがたい 「犠牲精神」に映るらしい。 「つばめも他の日本人達も分からない」って言われ、 なるほど、中国人ってそういう風に感じるんだ、 って、妙に感心したつばめであった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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