カテゴリ:中国発見・気づき
先週の土曜日、「発現王国」に行ってきた。
「発現王国」とは、「金石灘」という大連の海辺に 先週オープンした遊園地。 4年前、瀋陽の大学で教えた学生たち数人が、 今大連のソフトウェアパークで働いており、 彼らに誘われて、出かけることに。 電車に乗って1時間ぐらいで、目的地到着。 お化け屋敷や、フリーホールなど いろいろな乗り物があった。 そのうちの一つ、ミニジェットコースターに乗るために ながーい列に並んでいたときのこと。 近くに、おばさんと、お母さんらしき女性と 5歳ぐらいの子供の3人グループがいたのだが、 「身長が140cm以下のお子さんは乗れませんよ」 と係員に注意され、さて、どうするのか見ていると・・・。 しばらくして見ると、お母さんだけが列に並んでいて、 子供とおばさんは列の外で待っている。 「お義姉さん、この荷物持ってて。あ、このカメラも!」 なんとお母さんは、自分の荷物と子供を義理のお姉さんに預けて、 自分だけジェットコースターに乗ろうということらしいのだ。 うれしそうに顔をほころばせて列に並ぶお母さんを見て、 日本のお母さんたちとの違いに、心中驚きを隠せなかった。 もしこれが日本のお母さんなら、子供が乗り物に乗らないのに、 自分だけ長い列に並んで乗り物に乗るようなことはしない。 まずは子供のため、というのがあるし、本当は自分も乗りたくても その自分の気持ちを優先して、子供やお義姉さんを長いこと 待たせるなんてことはしない。 日本では、我慢が美徳という精神が染み付いていて、 自分の好きなことを好きなようにすると、 「分別がない」と言われたりする。 自分の感情より、周りの状況を優先させるのが 分別ある成熟した大人のあるべき姿だ、という感じがある。 中国では、日本ほど我慢が美徳とされないらしい。 目をキラキラさせて乗り物を待つお母さんを見て、 子供みたいだ、と思うとともに、自分の感情を抑えずに 素直だな、とも感じた。 中国の女性って、日本の女性より素直だと思う。 日本の感覚からすれば、それが時に子供っぽく映ることもあるが、 我慢が美徳というのは、日本の国だけのこと。 ちゃんと責任を果たしていれば、それでいいのだと思う。 ジェットコースターを待ちながら、 日中の「大人」の概念の違いに思いを馳せたのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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