カテゴリ:中国発見・気づき
最近、週3回家庭教師(中文学科の大学院生)
を雇って中国語を勉強している。 今日は、教科書に、 「男性と女性、どっちが大変だと思うか。意見を述べよ」 という会話練習があった。 「私は中国人の男性は、外で仕事して、 うちでも家事をして、奥さんの世話して、 ほんと大変だと思う。」 とつばめが言うと、彼女、 「そうですか。中国は男女平等なので、 家庭でも男女両方が家事をするのが当たり前です」 と言ってきた。女性も外で働いているのだから、 家事も平等に分けるべきというのが、彼女の主張。 「だけど、中国では家事も男性のほうが 主にやってる場合も多いじゃないですか。 男性がちょっとかわいそうだと思うけど。」 とつばめ、中国男性陣を擁護する。 すると、 「男性と女性は体力が違いますから、 平等に家事を分けたら平等じゃないんです。 男性がちょっと多くやって当たり前。」 と彼女。体力か。そこまでは考え付かなかった。 「男性は女性よりも体力があるので、 街で男性が女性を叩いたりしていたら、 たとえ女性のほうが悪くても、 周りの人は100%女性の肩を持ちます。 男性は、絶対女性に暴力を振るってはならないんです。」 とのこと。ま、一理あるといえばあるんだけど。。。 「でもさあ、私は街で女性が男性に殴りかかっている ところしか見たことないよ。どう見ても女性の言うことが わがままで筋が通っていない場合もあるでしょう?」 と聞くと、 「女性が男性を殴るのは問題ない。 体力差があるから、どうせ痛くないし。 それに男性は女性のわがままにいちいち目くじらを 立てるのではなく、広い心で受け止めるのが紳士たる姿です。」 だって。うーん、だけど、あの勢いで殴られると 女性の力だって痛いと思うし、それより 精神的ダメージが大きいんじゃない? 女性だからって、男性を傷つけていいってことないよね~。 道理の通らないことを言ってごねる女性を 広い心で受け止めなければならないなんて、男性は大変だ。 日本人から見ると、中国女性ってちょっと 子供みたいなところがある。 それが男性にとっては、かわいいらしいんですけど。。。 「上海はもっとすごいですよ。 女性は家事を一切しないんですから。」 と彼女。 「うちに帰ったら、夫は息つく暇もなく夕食の準備。 妻はまず、顔パックをして、テレビなど見て ご飯が出来上がるのを待つ。 食べ終わったら、『おいしかったわ、ごちそうさま』 と言ってそのまま席を立つ妻、 夫は妻の食器を洗い場まで持っていき、食事の後片付け。 これが上海の常識です。」 へー。上海では男性が家事をよく手伝うって聞いたことがあるけど、 「手伝う」じゃなく、家事全般は男性の仕事なわけね。 「上海の女性は、きれいに着飾っていることが仕事です。 小さい頃から超よ花よと育てられた女の子は、 結婚後家事なんてさせようものなら、親が「娘に何させるんだ」 と怒鳴りこんできます。反対に上海の男性は、 小学校も高学年になる頃から、 みっちり家事を仕込まれていきます。 料理のできない母に、小さい息子が ご飯を作って食べさせてくれるようになります。」 だって。すごすぎる。 日本とまるで反対だね。 彼女に、 「なぜ日本女性は家事を押し付けられて 反発しないのですか。」 と聞かれたけど、私のほうこそ、 なぜ上海人男性は、家事を押し付けられて 反発しないのか、聞きたいぐらいだった。 社会全体がそれを当たり前とみなしている場合、 反発しようなんて気持ち、起きないよね。 日本人女性は、女性が料理をやって当然、できないと恥ずかしい、 夫に料理を作らせるなんてできない、 と思っているのと同じように、上海の男性も、 妻に料理をさせるなんてできないと、感じているのだろう。 これが社会の常識だ。 「私は上海人ではありませんが、料理もできないし、 うちに帰ったら、 『ダーリンおなかすいたー、早くご飯作ってよ』と やってますよ。」 と彼女。すると中国全土で結構そんな感じなのかしら? 彼女の話によると、食事などはできるほうが作るというのが 普通で、男性だから女性だからというのは、 関係ないそうです。 彼女の話は少し誇張があるかもしれないが、 それにしても、外では仕事、うちでは家事に追われ、 女性に叩かれても罵られても反撃できず、 体力仕事は一手に引き受け、 女性の自分勝手やわがままも広い心で 受け止めることを要求される中国男性陣は、 中国女性より、絶対に大変だと思う。 え?そういうつばめは家庭でどうなんだって? つばめは、心構えは日本女性、 やってることは中国女性です。 ご主人様、ごめんなさい(笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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