カテゴリ:中国発見・気づき
「月には何がいる?」
そう聞かれたら、皆さんは何と答えますか? 今日、家庭教師の子にそう聞かれたので、 つばめは、 「ウサギがいる。」 って答えました。月ではウサギが杵つきで ペッタンペッタンと、お餅をついているんですよね。 それを聞いた家庭教師のZちゃん、 「はー、日本の話って、中途半端ですよね」 と半ばあきれた口調で言った。 そういえば、なんで月にウサギがいるのかと言われても、 答えられない。 中文学科院生のZちゃんが、その謎を解いてくれた。 「むかーしむかし、秦の始皇帝のお妃に チャンアーという女性がいました。 秦の始皇帝は、大臣たちに世界各地を探し回らせ、 ついに不老不死の薬を手に入れました。 それを知ったチャンアー、こっそりと その薬を全部飲んでしまいました。 すると、チャンアーはこの世にいられなくなり、 月の世界へと飛んでいってしまったのです。」 へえー、そんなお話があったのか。 「そのチャンアーが連れていたペットが、 ウサギなんですよ。 ウサギは月桂樹の下で、薬をつぶしているんです」 ほー、そうだったとは。 その後、何人かの中国人に聞いてみると、 チャンアーは、秦の始皇帝の妃ではなく、 8つの太陽を弓で射落とした 神話中の英雄の妻だという人もいたし、 七夕の彦星の妻だという人もいた。 しかし共通するのは、 月にはチャンアーという女性が御殿に住んでいて、 お供にウサギを連れているということ。 私たち日本人が、月にはウサギがいると思っているのも、 やっぱり中国文化の影響を受けているのですね。 中国の話のほうが詳しいから、 きっと中国の話が日本に伝わったのでしょう。 今日はウサちゃんの謎が解けて、 ひとつ賢くなった気分です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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