カテゴリ:中国生活
今朝、用事があってタクシーをつかまえて、
乗ろうとしたら、 後ろから中年の男の人が走ってきて、 「きみ、どこまで? ボク急いでいるので、一緒に乗ってっていい?」 と言われた。 私も約束の時間ぎりぎりだったので、 寄り道なんてしてる時間ないよ、と思ったけど、 その人のすごく急いでいる様子を見て、 一瞬ためらった。 するとその隙に、男の人が タクシーに乗り込んできて、 行き先を運転手さんに告げた。 運転手さんは、 「この人の行き先は、あなたの行くところと 方向的に一緒だから、回り道にならないよ」 というので、断固として拒否する気持ちが失せ・・・。 で、タクシー出発。 車は、見たこともない細道を入って行き、 男は、 「ありがとう!」 と運転手さんに挨拶して、すがすがしい顔で タクシーを降りた。 車はくねくねと細道をめぐる。 結局、回り道になってるじゃん! 私、時間に間に合わないよ~。 結局、ギリギリぴったりに目的地に到着。 いつも、こういう目に遭わされる。 相手のことがかわいそうに思って断り切れず、 結局自分がかわいそうな目に遭う。 こういう時、タクシーの運ちゃんが 「おんなじ方向だから、大丈夫」 っていうのは、信じてはいけない。 運ちゃんは、一度に二人の客を乗せると、 ダブルで儲かるのだから。 こっちでは、みんな自分の利益を考えて物を言ってるんだ ってことを忘れないようにしないと、 つい人の言葉を信じて、ひどい目にあう。 日本では、思いやりは美徳だけど、 中国では、思いやりを持ったがために、 自分がバカを見ることが多い気がする。 自分の権利を守るために戦わなければならない国は、 やっぱり疲れると、ときどきそう思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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