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ニーハオ中国

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2007/07/04
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カテゴリ:中国生活
今日は、山東省出身の才女、李清照の宋詞を習った。

薄霧濃雲愁永昼,瑞脳消金獣。
佳節又重陽,玉枕紗厨,半夜涼初透。
東籬把酒黄昏後,有暗香盈袖。
莫道不消魂,簾巻西風,
人比黄花痩。

薄霧、濃雲が長い白昼を覆って心が晴れず、
ただ瑞脳(お香)が金獣形香炉の中で燃えゆく。
重陽節(旧暦九月九日)がまたやってきて、
夜半の冷気が蚊帳の玉枕にまで染み透ってくる。

東の垣根で美酒を手に日は暮れて、
わが袖香りに満ち満ちる。
感傷なしと言うことなかれ、
秋の西風が簾を巻き上げる頃には、
人は菊の花よりもさらに痩せ細っていることよ。
《以上、つばめの解釈》

秋の日の退屈と傷心を表現した
女性の細やかな感性あふれる詞。
家庭教師のZちゃんによると、
夫と離れたわびしい日々を表現していて、
つまりはラブレターなのだそうだ。
この詞全体に流れるメッセージは、

「あなたがいない毎日は、何もかもがつまらないわ。」

こんな詞を書き付けて夫に送るなんて、
かわいい女性ですね。

それにしてもこの詞にただよう感性、
何かに似ているような・・・。
そう、枕草子だ。秋は夕暮れ、冬は早朝-。
すると李清照はさしずめ、中国の清少納言?
李清照は宋代(1084-1155)の人だから、
清少納言より100年ぐらい後の年代になるのだろうけど。

李清照は名門出身の才女のうえ、
とびきりの美人だったそうだ。

日本では、中国の唐詩が有名だが、
宋代の宋詞は、詞にメロディーがついていたらしい。
素敵。李清照の詞は、どんなメロディーに乗って
歌われたのだろう。
この作者独特の空気感と感性あふれる詞に、
心魅かれてやまない。





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Last updated  2007/07/10 01:23:21 PM
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