ニーハオ中国

8月15日より、中国では利子所得税が
20%→5%に減税された。

多くの中国人が、株とか不動産を買いに走って、
バブルの気があるので、利子税を下げて、
みんなに銀行にお金を置いておこうという気に
させようという作戦らしい。
けど、こんな程度で、みんなの投資熱が収まるかな？

昨日テレビを見ていたら、
中国人民銀行の担当者がインタビューに答えて、

｢当銀行に5万元を1年の定期預金にすると、
利子は3.33％で、1年で1000元の利息がつきます。｣

という説明をしていた。
これを安いと取るか、高いと取るか。

日本から見たら、3.33％って、結構いい率だよねー。
でも、中国に住んでいる身からすると、
毎年の物価上昇率はそれ以上だし、
中国人の友達に聞いたら、

｢利子税減税なんて、すごーくお金を持ってる人なら
違うかもしれないけど、庶民にとっては微々たるもの｣

らしい。ま、そうかもね。

はっきり言って中国人にとっては、
銀行預金ってそんなにメリットがない気がするけど、
中国株や不動産をやるほどリスクは犯したくないという日本人に
とっては、中国の銀行に預金するっていうのは、
預金利率もよくて、かつ人民元の切り上げの恩恵を受けられるので、
なかなかいいんじゃないかと思う。

でもま、いずれにしても預金の利息なんて知れているから、
いろんな手間暇考えたら、
ある程度の資金がないと意味ないかもね。

今、中国の会社が貿易で稼いだ外貨を
銀行で人民元に変えたりするから、
銀行はどんどん人民元紙幣を印刷しまくらなければならず、
国中お金であふれているそうだ。
そのあふれたお金が、株や不動産などの投資に
回っているらしい。
中国では、外貨を人民元にするのは簡単だが、
元から外貨への両替は制限されているし、
人民元が安すぎるので、貿易黒字続きで、
外貨は入ってきて人民元になるばかりで、出て行かない。
今後、もっとすごいお金の大洪水になることが
予想されている。
それを避ける（というか緩和する）ために、
人民元を少しずつ切り上げていくことになる。

そう聞いても、あまり実感が持てないけど、
これからどんどん人民元も切り上がり、
預金利率も上がっていくのだろうな。