カテゴリ:中国生活
夕暮れのバスの中でふと気づく。
中国のバスの中って電灯がなく真っ暗だ。 日本のバスってどうだっけ? 夜、明かりがあったはずだよねえ。 そんなこともぼんやりとしか思い出せなくなり、 暗がりのバスに普通に乗ってる自分。 私って、日本人からどんどん離れていっている。 それって悲しいことなのだろうか。 日本人なら、えーっ!!って驚いたり 受け入れられなかったりするはずのことを すんなりと受け入れて生きている自分は もはや日本人と言えるのだろうか。 中国人のような感性になってしまったつばめと接して、 日本人の人が逆に違和感を感じるのでは? などと、ちょっと心配になってくる。 そこでつばめの心に浮かんだのは、 「この際、つばめのことをすごく日本語が上手で 話の通じる中国人、と日本人に思ってもらえば いいんじゃない?」 という突拍子もない考え。 そう思えば、日本人らしくなくなることを それほど悲しむこともない。 日本人らしくなくても、 中国人らしくなくても、 人は生きていける。 ここへ来て、もうなにじんだったって いいじゃないか。 暗がりの中、人が乗り込み、人が降りていく。 人並みに押され、バスを降りる。 なんだか自由なような、 なんだか寂しいような。 わたしはわたし。 そう思いながら、 テクテクと家に向かって歩いていく。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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