ニーハオ中国

今日、学校からの帰り道、事故を見た。

交差点でバスが右折する際、
巻き込んだ車の側面をこすったのだ。

最初に出てきたのは助手席に座っていた女性。

｢右に車がいるのがわかってて、
どうして寄ってくるのよ！
どこに目つけてんの！｣

とまず一喝。

続いて運転席の男性が出てきて、
男らしく冷静に事故の処置を話し合う。

･･･のかと思いきや、
いきなりバスの運転手に殴りかかった！

おおおー、これはすごい！
やっぱりこういう時は勢いが大切なのか！？

先ほどの女性が、殴り合いをやめさせようと
二人の間に割って入る。

･･･のかと思ったら、
自分もバスの運転手を殴り始めた。
なんとまあ！

髪振り乱して男性相手に果敢に挑みかかる姿は勇猛で、
後ろから蹴りを入れる様など、
プロレスラーを彷彿とさせる。

いやはや、中国女性は強い。
こういう場合、日本の女性だと、
体力的に男性にはかなわないと思っているから、
まずは安全な場所に逃げたいという気持ちが働くと
思うのだけど、中国女性は違うのね。
体力がどうこうという問題ではなく、
気持ちが全く負けていない。
逃げるなんてありえないのだ。

思うに、こういう場面で逃げることは、
負けを認めたことになるのかも。
そういうあたり、中国人の考え方って
動物的な面があると思う。
勝ち負けの決め方が、道理とかではなくて
勢いが大切だったり。

それより何より、いつも？って思うのは、
中国で交通事故が起こったとき、
｢絶対に｣大きな怒鳴り合いが始まること。

｢すみません｣と謝ったり、
冷静に事故を処理しているところを
一度も目にしたことがない。

ドアを蹴って出てきたかと思うと、
怒鳴りあい、つかみ合いが始まって、
それをおもしろがる野次馬たちが
あっという間に周りを取り囲む。

日本ではめったにお目にかかれない光景だ。
日本では公衆の面前で恥ずかしいという思いが
先に立つものだが、中国では、公衆に
自分の身の潔白をアピールする意味でも、
大声で怒鳴りあわなくてはならないようだ。

こういう場面に出くわすたび、
日本人と中国人の考え方の違いに
思いを致さずにはおられない。

それとも、あと数十年たてば、
中国人も、公衆の面前で大声張り上げることは
なくなるのだろうか。

↓事故現場。バスの横に黒い車があります。
　ほんとはもっと近くで撮りたかったけど、
　殴られそうで怖かったので、
　ちょっと遠くからパチリ。