ニーハオ中国

日曜日の午後、再び英雄山に
本を見に行く。

日本語教師という職業柄、
本屋に行くと、つい日本語コーナーに足が向く。

特に日本で出版されている本が
こちらで数分の一の値段で手に入るので、
ついそういう本を探してしまう。
名前が中国語に置き替わったり、
表紙のデザインが変わっていたりするので、
よーく見ないと分からない場合があるのだが、
日本でおなじみの本を本棚に見つけた時は、
お宝を探し当てた気分になる。

･･･で、先週も来たのに、今週もまた来てしまった。

でも、道に迷って、なぜか英雄山公園のほうに
入ってしまい、気がついたら山登りをするはめに。

ま、いっか。
天気もいいし、空も青いし、
ここはハイキング気分で、あの記念碑のところまで
登ってしまおう。

英雄山はそんなに高い山ではないので、
まもなく頂上にたどり着いた。
済南の町が見渡せて、結構気持ちがいい。
高校生らしき社会見学の学生たちの姿も見えた。

石碑には、

｢革命烈士記念塔　毛沢東｣

と書かれている。

実は微妙に気になるのが、この

｢英雄山｣

という名前のいわれ。
日本を打ち負かした戦士たちを
祀っている山なのかと、
ひそかに思ったりして。。。

社会見学の学生たちに聞くと、
ちょうど山の後ろに見える建物の中を
見学してきたところだという。
何かの陳列館らしい。

見に行こうかどうか迷ったが、
せっかくここまで来たことだし、
なんの記念館か、見に行ってみよう、
と意を決し、ながーい階段を下へ下へと降りていく。

山のふもとの建物には、｢済南戦役記念館｣の文字。
立て看板の記念館紹介を読んでみたが、
｢日本｣の文字はひとつもなかった。
うーん、内戦の記念館なのかな？

入ってみようかどうか悩んだが、
30元という入場料を見て、入るのをやめた。
そんなに楽しそうなところでもないところへ、
30元を払う気持ちになれず、
そのまま引き返す勉学心のないつばめ。
無料だったら入ったけどね。

だれか英雄山に行ったら、
山の後ろの記念館に入って、
中の様子を教えてくださいませ。

さて、つばめ、山のふもとから
再び山のてっぺんまで階段をエッチラオッチラ登って、
再び山の北側に降り、
文化市場の本屋を覗いて、綿飴とヤキイモと
熱帯魚のえさを買って、
うちへ帰りました。


↓英雄山の南側には、こーんな立派な階段が。
　南京の｢中山陵｣を思い出させます。