カテゴリ:日本生活
正月4日目、親戚の叔父さんのところへ
新年の挨拶に行った後、 父方の祖父母のお墓参りに行った。 冬の空気の中、お墓に花と水をあげ、 手を合わせると、心が清まる気がする。 そこでふと思う。 つばめが死んだら、どこに眠るのだろうか。 中国人の夫に嫁いだんだから、そりゃ中国か。 けど、うちの両親はそのことについて どう思っているのだろう。 「ねぇー、つばめが死んだら、中国のお墓に入るのかな。」 そう言ったら、母がすかさず、 「あんたは長江かどっかに流してもらったらいいんじゃない」 と一言。はは、私が中国に眠ろうとどうなろうと、 どうってことなかったらしい。 考えてみれば、このぐらいの親でないと、 娘を中国に嫁にやったりしないか。 長江かー、それもいいなあ、と思いをめぐらすつばめ。 「ねぇー、長江と黄河とどっちがいいかなぁ」 今度は父に話しかけてみる。 「そりゃあ、長江のほうがいいに決まってるだろう」 と父。父もこれか。 じゃあ、まあ、心置きなく中国の河にでも撒かれてやろう。 ほんと、つばめは山の奥の墓石の下に入ってるより 中国の大河に流してもらったほうが気持ちがいい気がする。 「で、お前、灰になって河から海に流れていって、 日本に戻ってくる気か。」 という父。 おお、それはますますいいなあ。 だって、一石二鳥じゃない? そこで再び母が一言。 「で、その灰になって帰ったきたあんたを食べた鮭を お母さんが食べるわ」 ・・・うーん、愛情深いんだか、何なんだか。 だけどね、つばめが灰になる頃には、お母さん、 あなたはとっくにこの世界にいないのでは? こんな明るい家族のおかげで、 つばめは長江に流されようが黄河に撒かれようが 大丈夫だということが分かりました。 だけど、灰となって河に流れていったら、 再び夫に出会えるのだろうか。 それがちょっと心配だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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