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ニーハオ中国

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2008/02/06
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カテゴリ:中国生活
2月7日は中国の春節、旧正月だ。

タイから戻って間もない私たちも
お正月を過ごすため、
夫の田舎の河北省に帰省。

つばめはタイから戻ってすぐ風邪を引き、
熱のある体でヨロヨロしながらの帰省となった。

夫の田舎は、地平線の見える畑の真っ只中にある
小さな村落。

正月といっても食っちゃ寝、食っちゃ寝の
寝正月だったので、熱のあるつばめには
ちょうどよかったのでした。

大晦日の6日は、
夫の祖父母の墓焼きについていきました。

中国のお墓って行ったことがなかったので、
興味津々。
でもほんとは、女性は墓焼きに行かないものなんだって。
なぜかというと、女性は陰陽の陰の気を持っているので、
霊を持って帰りやすいからだそう。
そんなこと、もうお墓に着いてから言われても・・・!

さて、お墓。

田舎の墓は大地の果てまで地平線広がる
畑の中にこんもりと土が盛ってあるだけの簡素なもので、
正直ちょっとカルチャーショックを受けた。

まずは夫の父方の祖父母の墓。
草がぼうぼうと茂っていて、
どこがお墓だったのか、判然としない。

何とか墓と思われるところを発見し、
男性総出で持参した藁に火をつけ、
墓に茂る草木を焼く。
そして、爆竹や花火を打ち鳴らし、
最後にお金を印刷した紙を燃やして、
一連の儀式は終わり。

続いて、少し行ったところにある、
母方の祖父母のお墓にも火を燃す。
こっちは盛り土が結構はっきりと墓の場所を示している。

夕暮れの畑には、
あちこちで墓を燃やして爆竹を打ち鳴らす音が
響き、空には花火や煙がたなびいている。

よく畑で、ちょっと土が盛り上がってるところを
見かけたが、あれがお墓だったのね。

帰り道、夫に聞く。

「あんな土を盛っただけのお墓で、
 どこのだれの墓か分かるの?
 日本だと墓石を置いて、名前を書いたりするよ」

「僕らは町にいるからなかなか来られないけど、
 田舎の人は毎年こうして墓焼きに来るから、
 場所を忘れることはないんだよ。」

そんなものかな、と思いながらも、
なんか納得できないつばめ。

「でも、最近の人の墓は覚えていても、
 祖先の祖先のお墓になると分からないんじゃない?」

と食い下がるが、夫の答えはあいまいなまま。

でも、こうして、覚えてくれている人がいる間は
お墓に参ってもらって、お墓を参る人がいなくなり、
盛り土もだんだん平たくなり、大地に戻っていくっていうのは、
それはそれで理にかなっているのかもしれない。

どこに誰が眠ってたっていいじゃないか。
死んだら名前なんてなくなるのだ。
ちっぽけな墓石に一生懸命自分の名前を刻んだところで
何になるだろう。
人は最後に大地に還って、自然の恵みとともに
永遠の生を生きるのだ。

「千の風になって」じゃないけど、
そんなことを思った。

私も、この田舎の大地に
眠ることになるのかもしれない。

↓右方に見える砂山のようなのがお墓。





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Last updated  2008/02/17 01:35:16 AM
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