カテゴリ:北京オリンピック
それは開催国で、選手にやる気がみなぎっていたから。
・・・というのももちろんあると思いますが、 巨額のお金をつぎ込んで、世界中から各種目の 一流コーチを招聘して強化を図ったんです。 金メダリストを出したフェンシングはフランス人の監督、 史上初の銀メダルを獲得した女子ホッケーは韓国人の監督、 銅メダルのシンクロを率いた日本の井村雅代コーチなど、 17の種目で計38人もの外国人コーチを招聘したそう。 外国人コーチが指導した女子バスケは四強入り、 男子バスケも八強入りを果たしています。 中国は今までも外国人コーチを登用していましたが、 欧米コーチが主で、種目も偏っていました。 しかし今回は、欧米のみならず、日本や韓国からも 優秀なコーチを招聘し、また人気種目のみならず 広くいろんな種目の底上げを図ったようです。 中国、ずるい!と思いますか。 でも、中国の得意種目では、多くの中国人監督が 海外のチームを指導し、中国チームにとって 大きな脅威となりました。 たとえば今回、中国を破って決勝に進出し、 金メダルに輝いたアメリカ女子バレーの朗平監督は中国人ですし、 中国飛び込みチーム8つ目の金メダルがかかった 男子高飛び込みの周呂金(←金3つ)(ZHOU Luxin)を 最後の最後で逆転して金メダルをさらった オーストラリアのマシュー選手を指導したのも 中国人コーチでした。 女子体操・個人総合と平均台で中国選手を抑え、 金メダルを獲得したアメリカチームのコーチも中国人。 他にも、バトミントンや卓球では、 中国人コーチが指導した外国人選手たちが活躍し、 中国選手を苦しめました。 この国際化の時代、一流のコーチはその国に留まらず 世界で活躍する時代なのですね。 私が読んでいる中国青年新聞も、 「フランスのコーチが中国選手を指導して 自国のフランス選手を破り金メダルを 獲得するのを受け入れるなら、 中国人コーチが外国選手を指導して、 よい成績を収めるのも受け入れられるはず」 という論調で、外国人コーチの受け入れや 中国人コーチが海外で活躍することに対する理解も 進んでいる模様。 また「絶対にメダルを取らなければ意味がない」という 強硬な姿勢ではなく、外国人コーチによって、 以前よりよい成績を収めた種目などを挙げて その健闘をたたえていました。 13億人もの人口を抱える中国。 世界中から一流コーチを呼ぶ経済力もつき、 また外国人コーチを受け入れたり、 中国人コーチが外国で活躍することに 心理的抵抗もなくなりつつある中国は、 ますます国際化するスポーツ分野において、 これからも成績を伸ばしていくのではないでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/09/06 02:12:02 AM
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