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ニーハオ中国

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2008/09/08
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オリンピック期間中、中国メディアのスポーツ解説も、
中国だけをひいき目に見る報道や、
「敵を倒せ!」みたいな敵愾心をあおるような報道も皆無で、
非常に理性的、友好的だったと思います。
これにも中央政府の意図が働いているのだとは思いますが、
メディアは大きな影響力を持っていますので、
中央がコントロールするメディア先導で、
市民のスポーツ意識やマナーも向上した部分も
あったのではないかと思います。
(もちろん血気走ったマナーの悪い人もまだまだいますし、
ネットで暴言を吐く人もいますが、
全体的に意識向上した、という意味で)

報道の自由が保障されていない中国の体制が
世界各国から批判されましたが、
報道規制も悪いことばかりではないな、と思った次第。
メディアというのは、市民をマインドコントロールする
力を持っていますから、その力を使って
民意を統一していこうというのが、
13億の人口を抱える中国政府の
国家統制の手段の一部分を占めているのでしょう。
だから、どんなに批判されても、
簡単にそれを手放すことはできません。

今時、ネットで世界中の情報が手に入りますし、
中国のメディアが政府の意向を反映したものだということを
中国人民が分かった上で見ているのであれば、
それはそれでひとつの道かとも思ったりします。
意見がある人は、ネットで発表もできますし、
ネット上での論調を政府も注視しています。

報道規制というと、100%悪のようなイメージがありますが、
中国は「自由」至上主義ではありません。
報道が自由であっても、真実を伝えているとはいえない報道、
偏った報道もたくさんあります。
「自由」にして秩序がなくなり無茶苦茶になってしまうよりも、
中央が方向さえ誤らなければ、
ある程度自由が制限されている状態のほうがむしろ、
より早く国をよりよい方向に引っ張っていける
ということもあるかもしれません。

オリンピックを期に、報道のあり方について
ちょっと考えさせられたつばめでした。





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Last updated  2008/09/11 12:06:21 AM
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