カテゴリ:北京オリンピック
実はオリンピックが始まるまで、
つばめは、本当にこの国で無事にオリンピックが できるのだろうか、とちょっと不安に思っていた。 しかしふたを開けてみると、開会式も事故なく盛大に執り行われ、 競技も世界新が38も出るレベルの高いオリンピックとなった。 つばめはもっと、色んなところで大混乱が起こるのでは ないかと予想していたのだが、そういうこともなく、 無事オリンピック期間が終了。 今引き続いてパラリンピックが開催されている。 中国、なかなかやるなあ、というのが つばめの率直な感想だ。 ネットで申し込んだ観戦チケットについても、 本当にちゃんと購買者の手に渡るのか心配だったが、 チケット配布が始まると、中国銀行経由で スムーズにチケットの引渡しが行われたし、 空港や街の四つ角、スーパーなどでも爆弾が発見されたと聞き、 本当に無事にオリンピック大丈夫なのかな、 と不安を持っていたが、中国は事故なく大会を取り仕切った。 日本では、厳重すぎる警備を揶揄するような報道も あったようだが、オリンピック前になって、 辻辻にボランティアが立ち、四つ角に警察が 張るようになって、つばめは逆に安心感が増した。 市民の安全、世界から北京に集まる人々の安全を守るためには、 少々厳重すぎるぐらいのほうが、警備が足りずに問題が 起こるよりずっとよい。 つばめがもうひとつ心配していたのが、 交通網の問題だ。 世界各国から多くの人が詰め掛けるオリンピック期間、 道路の渋滞、タクシーの不足、地下鉄やバスの混雑、 会場でのセキュリティーチェックでの大混乱などが 起こって、秩序のないめちゃくちゃな状態が 繰り広げられるのではないかと、つばめは予想していた。 「混乱」というのは中国の日常茶飯事だ。 が、開会式翌日の9日、柔道の試合を見るために 車で出かけてみて、拍子抜けした。 道はすいていて走りやすいし、 セキュリティーチェックも混乱なし。 その後、いくつかの試合を見に行ったが、 タクシーも普通につかまるし、地下鉄の誘導など 見事に整然としていて、そのスムーズさにびっくり。 政府が事前に旅客量などを綿密に計算して、 交通網を整備したのだろうな。 また、地下鉄オリンピック公園駅の壮麗さにはびっくり! そのスケールの大きさにすご~い、と感動してしまいました。 日本のとある新聞のネット記事で、 「中国は体裁を整えることにきゅうきゅうとしている」 などという批判記事を見ましたが、 個人でもお客さんがうちに遊びに来るとなったら 急いで部屋を片付けるんだから、 中国が急いで体裁を整えて何が悪い、と思いました。 もちろん、中身が伴ってないくせに、という批判なのでしょうが、 とにかく、体裁を整えるだけの実力を 中国は身につけたんだなあ、とつばめは感慨しきりです。 地下鉄網が発達して市民生活は便利になったし、 街も緑が多くなり、きれいになりました。 オリンピック後、また汚くなるのかもしれませんが(笑)、 少なくともインフラは残りますし、 緑が多く、空気のきれいなことの快適さを知った市民は、 昔の汚い状態に戻ることに抵抗を示すようになるかもしれません。 オリンピックは、いろんな面で、市民の意識改革をも 促す効果があったのではないでしょうか。 オリンピックを通じて思ったことは、 「中国政府、やればできるじゃん!」 ということ。 普段いろんな問題が繰り広げられているのは、 政府が、 「それは大したことのない問題だ」 「しばらく混乱させておけ」 と思っているからであって、 本当にやる気になれば、政府はあらゆる措置を取って、 問題を解決する力を持っているのだ。 日本のような発展しきった先進国では、 大局に影響を与えない少しの問題でも 大問題のように取り上げられ、批判されたりするが、 発展途上の中国では、問題が山積していて、 少々の問題はほうっておくしかないのかもしれない。 全ての問題をしらみつぶしになくすことは 最初から考えていない。 もちろん、少々ではない大きな問題で、 なかなか解決に至らない問題も多く抱えているが、 とにかく問題を抱えながらでも、前に進んでいけるよう 手を打ちながら奮闘しているのが今の中国の姿だろう。 とにかく、オリンピックを通じて 「中国の思っていた以上の実力」と発展の力強さを感じ、 これからもっとよい方向に国が発展していってほしい、 と願わずにはおれないつばめなのであった。 ↓地下鉄オリンピック公園駅の門。 初めて見たとき、そのスケールの大きさにびっくりしました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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