カテゴリ:中国発見・気づき
先日、夕食時に義妹から電話がかかってきた。
義母が電話を取り、ひとしきり話した後、 電話を切った。 義母によると、義妹の姑が2日間ほど家に泊まりに来て、 ご飯を作ってくれたらしいのだが、 帰る際に、妹の500元もする服を持って帰ったらしい。 もったいなくてまだ一度も着ていなかった新品の服。 「タダの食事はないってことがよく分かったわ~」 と義妹。 義母によると、妹の姑は、しょっちゅう妹の物をほしがる 人のようで、今までも妹の持ち物を気に入っては あれこれ持って帰っているらしい。 それを聞いて、ふつふつと疑問が沸いてくるつばめ。 妹も、後で文句を言うぐらいその服が好きなんだったら、 あげなければいいのに。 中国人って、変。 あとで夫にその疑問をぶつけると、 「そういう場合、相手がほしがってるのだったら、あげるのが当然」 という返事が返ってきた。 中国人って、「これ、ほしい」ということを 直接には言わない。 「これ、素敵ねえ。」 などという風に、相手の物をほめる。 そして、持ち主が 「気に入ったなら、どうぞ持って帰ってください」 と言わざるをえない流れに持っていく。 ただほめているだけなのか、ほしいという意味なのかは、 話し方やその場の状況で判断するらしい。 そして、相手がそれをほしがっているのだと分かったなら、 それをあげるのは中国人として普通のことらしい。 ううーっ、中国人って複雑。 日本人なら、ほめ言葉はあくまでほめ言葉としての 意味しか持たず、「ほしい」という意志は 別に表さないと相手には伝わらないと思うのだけど。。。 「これもし使わない(着ない)んだったら、譲ってもらえないかな」 のように言ってはじめて、相手にその意図が伝わりますよね。 それに日本人なら、たとえ相手がそう言ってきても、 自分も気に入っているものなら、婉曲に断るのが普通だ。 自分がもう使っていないとか、必要なくなったものであれば 相手がほしがればあげるというのが普通の日本人だと思う。 中国人はどちらかといえば、自分が必要なものこそ 相手にプレゼントするのが心の広さであり、 自分がいらないものだけあげるなんていうのは、 ケチっぽい考えに映るのかもしれない。 (家族や親戚など、特に近い関係は別) 日本人は自分を犠牲にしてまで相手に与えることはしないが、 中国人はそうしてこそ情があると考える。 日中の常識の違いですね。 私は日本人なので、自分の納得できる範囲で 相手にしてあげるので十分だし、お互い負担がなくて いいんじゃないのー、と思うのですが・・・。 そういう意味で、日本人って結構あっさりしてますよね。 表では「どうぞどうぞ、持って行ってください」と笑顔で言い、 裏では「あれ、私のお気に入りだったのに~」と悔しがる中国人。 そういうのを見聞きするにつけ、 情や面子を重視する中国人って大変ね、と思う つばめなのであった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/10/03 10:30:13 PM
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