カテゴリ:中国生活
GWに夫のいとこと姪っ子が
うちに遊びに来た。 11歳の姪っ子はとても子供好きで、 チビちゃんの相手をして、 あれこれ遊んでやったり、 食べ物やおやつもまずチビに分けてあげたり、 とおねえちゃんぶりを発揮。 どんなに、 「あなたはチビの世話しなくていいから、 自分のおやつ食べていいよ」 と言っても、まずチビに上げてから 自分もちょっと食べる。 「何か飲み物飲む?」 と聞いても、手を振って 「いらない、いらない」 と言うのだが、お茶を入れてやると、 普通に飲んでいる。 つばめは気づいた。 この子の「いらない」は真に受けてはいけない、 小学生でもすでに中国人的礼儀を身につけていて、 おやつでもお茶でも、本当はほしくても まず「いらない」と断るのだ。 そんな姪っ子とチビを 外に遊びに連れて出た時のこと。 うちの近所には地下鉄の入り口があるのだが、 そこはいつも通るたび、チビが エスカレーターに乗りたがるスポット。 今日も例のごとく、地下鉄の入り口に向かって 走っていったので、1回だけ乗ることにした。 チビを抱っこして、姪っ子とともに 階段で地下一階まで降りて、 そのままエスカレーターで地上まで上ってくる。 その後、ホテルの庭木に咲く桃やりんごの花を 見に行ったのだが、しばらくすると、 姪っ子がこう言った。 「これからどこ行く?チビちゃんにもう一度、 エレベーターの乗り方教えてあげようか」。 それを聞いてつばめ、姪っ子は もう一度エレベーターに乗りたいんだな、と直感。 日本の子供だと、 「おばちゃん、もう一度エレベーターに乗りに行こうよ」 と直接言うところが、中国の子供はこういう風に 婉曲に表現するのか、と再発見。 さて、二回目のエレベーターの後は、 近くのアパートの敷地内に猫を見に行った。 これもチビちゃんのお決まりお散歩コース。 そこで猫を見て、遊具で遊んで、 藤棚の下で平均台ごっこをして、 その後木の枝でアリをつっついている チビちゃんのそばで、姪っ子が言った。 「チビちゃん、もうあきたんじゃない?」 つばめは、 「チビちゃん、あきてないと思うよ、 今夢中でアリつっついてるし・・・、」 と言いかけて、はっと気づいた。 チビちゃんじゃなくて、 ほんとは姪っ子がもう飽きて どこか別のところへ行きたいのだ。 中国人の子供すべてがこんな風だとは限らないと思うが、 夫の田舎のほうでは、みんな自分のしたいことを 直接言わないので、姪っ子も自然、 その礼儀を学んで同じように 婉曲に表現しているのだろう。 田舎では直接自分の希望をはっきり言うと 相手へ配慮がないとか自分勝手とか 思われるのかもしれない。 ま、日本でも、外でご飯を食べるときなどに、 「何食べたい?イタリアン?中華?」と聞かれても、 他の人に気を遣って、どっちでもいいとか、 イタリアンがいいかなぁ、でも中華でもいいよ、 とあいまいに返事して相手の意思をうかがう ということがあるかと思う。 婉曲に自分の意思を表現するのは アジア人に共通するものかもしれない。 でも中国と日本とでは婉曲のポイントが違うので、 姪っ子の言葉もつい真に受けてしまい、後で 「そうか、そういう意味だったのか」と 悟る始末。 言葉の表現ひとつにも、文化の違いって 色濃く現れるものだな~、と 姪っ子とのやり取りを通じて 感じさせられたつばめなのでした。 ↓親戚のおばさんと姪っ子に囲まれて お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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