カテゴリ:中国生活
さて、つばめの永久居留証申請に必要な夫の納税証明。
夫は、社内ネットで自分の納税額を調べて、 電卓で一生懸命計算しています。 「そんなの会社で聞けばすぐに分かるでしょ」 とつばめが言うと、そんな面倒くさいこと、 わざわざ調べてくれないのだという。 かくして夫は自分で三年分の納税額を計算して書き込んだ書類を 会社に持参し、無事はんこをもらってきました。 それを見ながらつばめ、 待てよ、うちはサラリーマンだから、 税務局が発行した納税済証明が手元にあるはず。 ・・・と調べてみると、過去2年分だけ納税済証明が出てきました。 それを夫が作った納税証明と照らし合わせてみると、 だいたい合っていたのですが、最後の1の位が、 1元と4元というふうに、わずかに食い違っています。 つばめは、 「たとえ1元の違いでも、書類の信ぴょう性にかかわることだから、 もう一度打ち直して会社のはんこをもらい直してきてほしい」 と要求したのですが、夫、拒否。 「1元が4元になったところで、何の意味の違いがあるのか。 だいたいこのぐらいの収入があると分かればそれでいいんだろ」 と言うのです。言われてみれば、それもそうかもしれません。 でも日本人のつばめの感覚としては、 完全に正しいということが大切であって、 たとえ1元でもおろそかにすべきではないと思うのですが、 中国人からしてみれば、完璧を追及することに 何の意味も感じないようなのです。 それにしても、会社もほんとに個人が作ってきた書類を 何も調べずに会社印をつくのですね。 そこにびっくりしました。 さて、夫が自分で作り、はんこをもらってきた書類を 眺めながら、何が本物で何がニセモノなのか、 だんだん分からなくなってくるつばめ。 今回夫は、自分の在職している会社で、 ほぼ本当に支払った納税額を書いた書類にはんこをもらってきましたが、 中国人の感覚では、もし色々な事情で書類を準備できない場合、 「知り合いのつてを探して、そこで勤めてることにしてもらうよ。 在職10年で、収入はこのぐらいあればいいんだろ。」 とか、 「コネで銀行の預金証明作ってもらってきたよ。」 ぐらいはさらっと言いそうだとつばめは確信しています。 社会制度も違うし、物事の進め方が日本とかなり違いますよね。 まっとうに行ってダメで、日本人ならあきらめるようなところ、 中国人の思考回路では、次策としてすぐにカネかコネを使うか ニセモノを作るとかいう方法でチャレンジすることを考え、 実際それでかなりの確率でいろいろなことが 解決できてしまったりします。 中国ではそれが普通の世渡りの方法で、 一般中国人にそれをずるいとか卑怯だとか感じる 感覚はあまりないようだとつばめは感じています。 日本語学校退職後、めぐりめぐって 中国の留学あっせん会社(が経営する日本語学校)に 身を置いたつばめ、 中介業者のスタッフがせっせと申請者に代わって、 ビザ申請理由書から在職証明の類まで、 書類をセッセと作成しているのをみて、 「私は以前、こんな書類を一生懸命チェックしていたのか」 とあぜんとしました。 私はまじめに書類チェックしていましたが、 中国人スタッフは「どうせどれもこれもニセモノなのに・・・ (ま、日本の入管が要求するようにちゃんと書類を作ってるかどうか チェックしないとね)」 と全然違った見方をしていたに違いありません。 日本の入国管理局には、 「中国人の提出する書類を、穴のあくほど見つめたって、 本物はニセモノっぽいし、ニセモノは本物っぽいし、 あんまり意味がありませんよ。 ほんとにおカネのある人ほど、ちゃんとした書類は 出せないんです(笑)」 と伝えたい気持ちでいっぱいです。 (ま、今はきっと、もっと有効な審査方法が 考え出されていることだろうし、 つばめの心配することではありませんよね!) ニセモノで思い出した夫の会社の書類作成の話、 そして日本語学校のスタッフ時代および 中国の留学仲介会社での話でした。 ↓磁石の魚釣りに夢中! P1110017 posted by (C)つばめ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012/04/18 12:03:02 PM
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