カテゴリ:中国生活
今、中国は旧正月真っ最中です。
つばめ一家、大晦日にはにわか大掃除をして過ごし、 夜は中国版紅白歌合戦「春聯晩会」を見て、 ひっきりなしに鳴り響く爆竹の音を聞きながら、 新しい年を迎えました。 わが子に赤っぽい服を着せながら、 「新しい年にはなぜ赤い服を着るのかな?」 と聞いてみると、チビちゃん、 「あのね、新しい年になる時に、 『ニェン』っていう妖怪がやってくるんやけど、 その妖怪は怖いものがふたつ、 ひとつは赤いもので、もうひとつは大きい音やねん」 と教えてくれました。 なるほど、それで新しい年を迎える際に、 家々の門には赤い飾りが張られ、 爆竹の音があんなに激しくなるわけですね。 お正月の朝は、1階の義父母の家に下りて、 「春聯晩会」の再放送を見ながら、 みんなで餃子を作って食べました。 「春聯晩会」は、歌や踊りはもちろん、寸劇あり、漫才あり、 少林寺拳法ショーやマジックショーまである、 出し物オールパレードのような番組です。 結婚当時は大みそかの晩に、 この「春聯晩会」を見るのが大変苦痛でした。 義父母の家にいるのにまだ慣れず、 立っていたらいいのか座っていたらいいのか、 座るにしてもどこにどう座っていたらいいのかという感じで 大変居心地が悪く、さらには見ても全く分からないテレビを前に 何時間も座っていなければならない。 言葉があまり分からない時は、次々と繰り広げられる 中国のド派手な演出やその色彩センスに、 「これのどこがいいのだろう」 と思っていました。 それが結婚9年目の今は、 「我愛中国(我中国を愛す)」だの「美麗中国(美しき中国)」 だのという国家礼賛の曲も聞き慣れ、 時には思わず口ずさんでしまう時まであるほど。 寸劇などは全部が分かるわけではありませんが、 だいぶん聞き取れるようになり、 家族と一緒に笑ったりすることもできるようになりました。 これも年月のなせる技、ですね。 正月二日目の今日、爆竹の音は散発的です。 夫によると、今年の爆竹の量は、 昨年の半分以下だそうです。 聞くところによると、北京の空気汚染を心配する市民が、 自重しているとのこと。 確かに、大晦日の夜、外にちょっと出て 子供に花火をさせただけで、 家に戻るとのどが痛かったです。 北京市民も、これ以上空気汚染を悪化させるのはよくない、 自分たちにできることはしようと、 真剣に考えているようです。 思いのほか静かな旧正月を、 ゆっくり過ごしているつばめ一家です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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