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ニーハオ中国

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2013/02/15
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カテゴリ:中国生活
旧正月、「春聯晩会」の番組中、
何人かの「英雄」が紹介されました。

その中の一人は、何か人の子供を助けるために、
自分の子供が犠牲になったようで、
英雄としてこの栄誉ある場で紹介されたよう。

中国では、「春聯晩会」のみならず、
割合普段から、新聞やネットなどで、
自己を犠牲にして人助けをしたた人などを
たたえる記事がかなり大きく掲載されたりします。
日本でも世のため人のために尽くす人を
ほめたたえるということはあるかと思いますが、
中国のは、日本とはちょっと違う感じがして、
夫に尋ねてみました。

「この人は、人の子供を助けるために
 自分の子供を失ったみたいだけど、
 自分の子も助けられないで、何が英雄なの?
 かわいそうとは思うけど、英雄というのはわからない」

と話題を振ってみると、

「自己を犠牲にしてまで他人に尽くす精神には
 頭が下がる」

というような答えでした。

「でもそれは結果論であって、
 この人だって、まさか自分の子供が
 犠牲になると知っていたら、
 人の子を助けに行ったかどうか分からないのでは?」

といまいち腑に落ちないものを感じていると、

「これが中国の革命精神なんだよ」

と夫。50~60年代の中国人民は皆、
己の利益など考えず、真剣に人のため社会のために
邁進していたというのだ。

それを聞いて、

「お~、なるほど、そういうことだったのか~」

と、なぜ中国では己を捨てて人のため、
社会のために尽くすということが
これほどまでに称賛されるのか、
今までの腑に落ちなさが
一気に解消したような気がしました。

もちろんそれは、今の中国社会では
強制されるものではないし、
ちょっと偽善にすぎるところもあるかもしれないけど、
そういう理想を持つこと自体は、
悪いことではないかもしれません。

四川の大地震の際にも、
日中の個人あたりの収入格差はまだ大きいにもかかわらず、
身近な人たちがみな、当たり前のように
何百元(数千~1万円ぐらい)単位で募金をし、
企業にいたっては、まるで競うかのように
何百元、何千万元もの募金を行っているのを見て、
なんだか不思議に思っていましたが、
この「世のため人のため」という「革命精神」が
あるべき理想の姿として、今も市井の人々の心の中に
息づいているとしたら、それも納得できる気がします。
中国は当時からずいぶん変わりましたが、
そういうものを称賛する社会の雰囲気が今もあるのですね。

「でもね、あなたが人の子を助けて
 わが子が犠牲になったら、
 私は一生あなたを恨むからね」

と夫に言うと、

「ボクはそこまでできないから・・・」

と一気にトーンダウンするわが夫でした。

↓旧正月3日目、廟会(屋台や催しが出るお祭り)に出かけました。
P1140746
P1140746 posted by (C)つばめ





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Last updated  2013/02/15 07:37:51 PM
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