カテゴリ:中国生活
我が家は、「美的(Midea)」という中国ブランドの
飲水器(上に浄水した水タンクを乗せておくと、 下の蛇口から水とお湯が出る)を使っています。 それが数日前から、ポトポトと水漏れしていたようで、 気がついた時には、飲水器の下に大きな水たまりができていて、 近くに置いてあった箱はベタベタになり、 隣の冷蔵庫の下まで水が入り込んでいたので、 冷蔵庫を動かして掃除するはめに。 すでに冷蔵庫の下の床の木目が水を吸って膨らんでいます。 慌てて水を拭いて、帰ってきた夫に報告すると、 「これ、もう2年も使ったからそろそろガタがくるころだよ。 ` 新しいの買おう」 と言います。 「こんな、大した技術もいらないような製品が、 たった2年で壊れる?だから中国製品はいやなのよ。 日本製品なら、一回買ったら何十年でも壊れずに使えるのに。 中国に来て長いけど、物がすぐに故障するのには、 いまだに慣れない」 と夫にぐちぐちと愚痴るつばめ。 こんな時、夫はいつもまぁまぁ、となだめ役。 だけどほんーとそうなのだ。 2年前に新調したガスコンロは火がつきにくいし、 風呂の栓も2年で故障して栓をしたまま開かなくなり、 しかも日本のようにアフターサービスが充実していないので、 どこにどう連絡していいやら、あれこれたらい回しになったり、 来ると言った修理員が来なかったり。 修理も日本のようにスムーズにはいかない。 家の物のあちこちが壊れ、しかも直すすべなく 長いことその不便さに耐えなければならないのが、 ほーんとストレス! ああ、日本の快適生活がなつかしい、 やっぱり日本の製品はすばらしい、と思いながら、 ふと、別のことを思い出しました。 それはあるホームセンターで働いている 日本の友人から聞いた話。 「うちのホームセンター、 最近は何でもかんでも自社開発ブランドの商品を置いて、 ナショナルブランドを置かないの。 それが中国とかで作った安物ばっかりで、 ほーんと安かろう悪かろうで。 1回使ったらすぐ壊れたとか、 この間なんか、『えんぴつ削りが削れない』 とお客さんから返品依頼があったわよ。 なんでそんな簡単なものがちゃんと作れないんだろうね。 そんなんだから社員は自社ブランドにはもううんざりで買わないの。 お客さんが自社ブランドをレジに持ってきた時には、 『あーあ、どうせまたすぐ返品に来ないといけないのに』 と心の中でつぶやいてるわ」 というのです。 さもありなん、と同意するつばめ。 友人には、 「中国ではそれが普通なのよ。 いろんなものが次々壊れたり、不都合が起きたり。 もし日本でごく普通の中国生活を実感したかったら、 そのホームセンターの自社ブランド製品に囲まれて 生活してみるといいかもね」 と冗談を言って終わった。 それにしても、日本でもそんな中国生活(!?)が 簡単に体感できるなんて、 私が日本に住んでいた10年ほど前までは あまりなかったように思います。 日本でもちゃんとそれなりの値段を出せば ちゃんとしたものが買えるのだろうけど、 ここ10年で、以前は箸にも棒にもかからなかった 安かろう悪かろうという粗悪品が増えてきており、 日本国民の生活水準の下のほうが、 どんどん中国水準に近づいているのを感じました。 ま、それでも、日本は粗悪品に出会っても 苦情が言えるし、返品もできるから、 いいんですけどね(笑)! (中国では粗悪品に出会っても、 あきらめるしかない場合も多いです。) 逆に中国でも、それなりの値段を出せば、 それなりに快適な生活を送れるようになってきており、 中国国民全体の生活水準は まだまだ日本に及ぶべくもないとはいえ、 中国のお金持ちたちは、それなりに便利で快適な生活を 享受することができるようになってきています。 これから先の10年で、日本と中国の 生活レベルは、もっとクロスしてくるのではないかと 感じています。 ↓「美的Midea」の飲水器。見かけは結構いいのですが、 見かけ倒し。日本ブランドの飲水器があれば、 と思うのですが、見かけたことがありません。 考えてみれば、水道水が飲める日本では、 飲水器なんてあまり必要ないですものね。 P1140865 posted by (C)つばめ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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