カテゴリ:中国発見・気づき
去る11月19日、北京学術交流会で吉本興業所属のお笑い芸人、
ぜんじろうさんの講演を聞きに行きました。 ぜんじろうさんは、日本からアメリカに渡り、 その後、ヨーロッパやアジア各国で お笑い活動を展開してきた グローバルなお笑い芸人さんで、 北京でもスタンダップコメディを広めようと 活動されています。 そのぜんじろうさんによると、 今の日本は、ハゲた人に向かって、 「ハ~ゲ!」と言って笑うような 単純な笑いが幅をきかせているけれども、 世界的には、上流階級の人になればなるほど、 「あなたのヘアスタイルは とっても経済的ですね、 シャンプーいらなくて!」 というような、ひとひねり入ったような ウィットのきいたジョークを言うことが多く、 ビジネスの初対面でも そういったジョークを交わすことから はじまったりするらしいです。 ぜんじろうさんは、「笑いにはロジックが必要」 と考えているそうですが、 日本のインテリでそういう類の面白いことを言う人は 見かけないとのこと。 どうも、ジョークという笑いに関する文化が 日本にはないようで(小話はあるが、ジョークはない)、 世界を見渡すと、日本と韓国は 皮肉というジョークが通じない国らしいです。 へーーーー、不思議ですね。 さて、中国のアッパークラスの人たちは 皮肉やジョークと使うと ぜんじろうさんがおっしゃるので、 帰宅して、中国人の夫に聞いてみました。 夫によると、ハゲをハゲと言うような笑いは中国にもあるが、 それは最もレベルの低い知性の感じられない笑いであり、 文化人になればなるほど、ひとひねりもふたひねりもある、 皮肉めいたことを言って笑いを取ったりするそうです。 中国には5000年の歴史があり、 深い教養のある人ほど、そのような含みのある ジョークを言ったりするとのこと。 (それが通じる相手かどうかは見極めて言うそうですが。) ただ、欧米のウィットやジョークのようなものと 中国のそれとはタイプが異なる、と夫。 タイプが違うにせよ、ひねりが入ったことを言うという点は 欧米と同じで、それが教養と見なされる点も同じだと思いました。 日本はそういう感覚自体がないような気がします。 そこから、なぜ中国と日本の笑いの感覚は こんなに違うのだろうかということについて、 つばめは思いをめぐらせはじめました。 つづく。 ↓ぜんじろうさんが講演する学術交流会に参加。 生の芸人さんを間近に見て、思わずパチリ。 お話も楽しかったですが、場を盛り上げようという プロの気遣いやサービス精神をすごく感じました。 IMG_6904 posted by (C)つばめ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017/12/19 12:45:18 PM
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