カテゴリ:バイリンガル教育
半年ほど前に、すごく高いレベルの
バイリンガルの人と知り合いました。 その人は、両親ともに中国人で、 中国で生まれ、6歳まで中国で過ごしましたが、 その後両親の仕事の都合で日本に渡り、 小学校~高校までを日本で過ごしました。 で、大学は再び中国へ。 北京の名門大学を卒業した後、 日系企業に勤めた彼女の日本語は、 日本人そのもの。 さすがに日本で9年間の義務教育をフルで受け、 新卒で新入社員研修のある大手日系企業で働いただけあって、 日本的なビジネスマナーや常識も完全に身に着けていて、 言葉だけでなく、コミュニケーションの取り方から 雰囲気もまるで日本人としか思えません。 逆に中国語は日本語ほどではないようですが、 両親ともに中国人で、生まれて6歳まで中国で育ったこと、 大学は中国で通ったこと、 また中国人用の義務教育で使われる教科書を使って 中国語を勉強したということで、 私たちが外国語として中国語を身に着けているのとは 全く違ったレベルの高い中国語力を身に着けていると思われます。 真面目で、頑張り屋で、礼儀正しい彼女、 転職先の日系企業でもきっと活躍するんだろうなぁ~ と思っていたのですが、 数か月たって話を聞いてみると、 中国人のチームの中にうまく入れず、 悩んでいるようでした。 そうかぁ。。。 言葉はできても、 中国人とツーカーでやれる雰囲気とか 中国的なコミュニケーションの取り方などを もしかしたら彼女は身に着けていないのかもしれないなぁ~、 周りの中国人からみても、 彼女は中国人のようでいてちょっと違う、 じゃあ最初から自分たちとは違う日本人とみて 付き合ったらいいのかどうか、、、 と悩まれるところもあったのかもしれません。 日本人としては、全く違和感を感じさせない 雰囲気を持っている人なので、 むしろ、中国人グループにポツンと一人入るより、 日本人駐在員さんたちと一緒に仕事をするほうが スムーズなのかもしれないなぁ~、と 感じました。 ただ、会社員であるかぎり、 人事配置は会社が決めるものであり、 個人は希望は述べることはできても、 決定権があるわけではないのが 難しいところですよね。 彼女の集団の中での「立ち位置」の難しさを思うにつけ、 高いレベルのバイリンガルであっても、 高いレベルのバイカルチャーであるとは限らず、 どちらか一方の対人関係のスタイルを身につけていても、 もうひとつのほうとはやや違和感がある、 あるいはふたつのカルチャーのどちらにもある程度なじめるが、 どちらにもなじみ切れないといった状況が バイリンガルの人には起こりがちなのかもなぁ~ ということに思い至った次第。 わが子は将来、いったいどんな風になるのか、 と考えると不安もありますが、 まぁ、なるようにしかなりませんし、 文化やコミュニケーションの取り方などが違う外国人どうしでも、 国際結婚して夫婦になることだってあるんだから、 そう心配しないでおこう、と わが身に言い聞かせるつばめなのでした。 彼女もそのうちきっと自分なりの立ち位置を見つけて 能力を生かして活躍していけるとつばめは信じています。 ↓4月初旬、近所のママ友親子と牛街近くの「法源寺」へ。 法源寺1 posted by (C)つばめ ↓敷地内には猫がたくさん。子供たち、大喜び。 法源寺3 posted by (C)つばめ ↓法源寺はこの時期、敷地いっぱいにライラックの花が咲き誇ります。 法源寺2 posted by (C)つばめ 法源寺4 posted by (C)つばめ 法源寺5 posted by (C)つばめ 法源寺7 posted by (C)つばめ 法源寺6 posted by (C)つばめ ↓ライラック以外に、こんなかわいい花も咲いてました。 法源寺8 posted by (C)つばめ 今年の北京は3月20日頃からあちこちで一斉に花が咲き始め、 あっという間に盛りを過ぎました。見逃した感があったので、 法源寺でライラックをいっぱい楽しめて大満足です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018/04/23 12:59:46 PM
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