カテゴリ:中国・新型コロナ関連情報
→「国外から北京に入国した全ての人は指定ホテルにて集中観察へ」
のつづき。 3月16日より施行された北京入国後の 集中観察所(指定ホテル)での14日間待機措置ですが、 高齢者、未成年、妊婦、基礎疾患を患っている者や、 同居人のいない単独の住居を有する者など、 特殊な状況を有する場合には 自宅観察を申請することができるとのこと。 大使館からの続報メールによると、 自宅観察を申請する場合、 北京に戻る前に本人又は家族が居住区の社区と連絡を取って 自宅観察の条件を備えているかどうかを報告・申請し、 社区の職員と衛生部門の担当者が調査・確認をした後、 条件に合致すれば許可されるという手順になるそうです。 自宅観察者は「自宅観察告知書」なるものを締結しなければならず、 医学モニタリングを拒否したり、病状を隠したり、 嘘の報告をしたり、勝手に外出する等の状況が発生した場合には ただちに集中観察所に移送され、 感染を広げる又は感染リスクを引き起こした場合には 法的責任を追及されるそうです。 自宅観察者に対する管理とサービスの責任は社区等が担い、 社区等が専門の担当者を確保すること、 担当者はサービスをしっかりと行い、 自宅観察者の要求に積極的に応じ、 必要な基本的な生活保障を提供し、 「自宅で心配なく」過ごすことができるように 手配することが定められています。 聞くところによると、自宅観察になると外出できないので 生活必需品の買い出し等のサポートもあったりするとか。 夫の話によると、ホテル隔離の場合でも、 ペットボトルの水が箱単位で提供されたり、 トイレットペーパーもたくさん置いてあったり、 とにかく生活必需品はきちんと準備されるようです。 まぁ、強制的に隔離観察しておいて、 生活必需品も手に入らない状態であれば 不満が噴出するのは目に見えていますので、 その辺は、意外とサービスがよいのかもしれません。 なお、北京以外のイミグレーションから入境し、 北京に来た者についても、この政策が適用されるようです。 この世界情勢の中、飛行機などの密閉空間に数時間以上滞在し、 移動してきた人は、みんな感染リスクにさらされている といっても過言ではありません。 集中観察ホテルがクルーズ船のような状況にならないかと 心配にもなりますが、 隔離の重要性を熟知している中国、 そのあたりはきっちり対策を取るのではないでしょうか。 中国は別に国外からの帰国者を憎んでいるわけではなく、 中国国内にいる人々の安全を守るとともに、 国外から帰国した人の安全を確認し、 その人の同居家族及び周囲の人を感染リスクから守るために、 集中観察所(指定ホテル)での14日待機という措置が 必要だという判断なのでしょう。 中国は何か月にもわたる国民の行動規制と それに伴う莫大な経済的損失をおして ウイルス封じ込めを実行したので、 途中で手綱を緩めて、今までの犠牲を無にすることは できないのだと思います。 ここまで来たら徹底的にやり切るしかないのでしょうね。 だから、このような入国制限は 確実に安全といえるまで当分緩和されないような気がするし、 逆に感染がひどい地域からの入国禁止など、 さらに厳しい措置を発令しないとも限りません。 とにかく、ウイルスと徹底抗戦するという 中国の強い意志を感じます。 ウイルスと戦うか、ウイルスとある程度共存しつつ時を待つか、 国によっても対応は様々ですが、 早く特効薬のようなものが開発され、 事態が収束に向かってほしいものです。 週末の北京4 posted by (C)つばめ 週末の北京5 posted by (C)つばめ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020/07/06 06:51:55 PM
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