ニーハオ中国

ゴールデンウイーク1日目はおうちでゴロゴロ過ごし、
夕食後に家族みんなでぶらぶらとお散歩がてら
美容院へ行って髪を切ってもらったのが
唯一のイベント！？でした。
数か月も美容院に行っていなかったので、
なんか垢を落とした（失礼！）気分です。

2日目はいつもの遠くの公園に出かけ、
3日目の今日は、北京郊外の親戚のうちへ。
親戚のおばあさんが倒れてあばら骨にひびが入ったというので、
お見舞いがてら顔を見に行くことになりました。
どこかの家を訪問するというのも、これまた数か月ぶり。
4月30日を境に、人々は健康宝などのスマホアプリの緑コードを片手に
あちこちを移動するようになり、
人に会ったり外出したりすることに対して
寛容な雰囲気に変わりました。
パン屋でも、スーパーでも、市場でも、
レストランでも、公園でも、どこでも入口で検温がありますし、
家の前の胡同入口でも健康宝や出入り許可証のチェックが
引き続き行われていますが、
そういうチェック体制を維持しつつ、
徐々に通常生活を回復中といった感じです。

さて、北京南五環内にある親戚のうちは、
一昨年に政府の立ち退き対象となり、
親戚のおばあさんも一度は息子夫婦のマンションに移りましたが、
マンション生活に慣れず、立ち退きを拒否して
昨冬、数十年間住み慣れた家に戻ってきました。

↓親戚の家へと続く道

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↓周りの家はほとんどが撤去され、がれきの空き地が広がっています。

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↓玄関を入ると、以前と変わらぬ親戚の家。

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↓3階で飼っているハトも健在。

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↓気持ち良い風が吹き抜ける玄関でおしゃべり。
　天井にはつばめが巣を作っています。

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↓犬もおしゃべりに参加。

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↓庭で羊肉やマントウの串焼きなどの昼食を食べた後、
　子供たちは外へ。廃墟となった空き地でいつまでも飽きずに遊びます。

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↓それにしても周囲はひどいありさま。
　水道や電気もストップし、近所の人たちも皆引っ越してしまいました。
　以前は店が立ち並びにぎやかだった通りも
　まるでゴーストタウンのように静まり返っています。

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↓唯一、現在も住み続けている近所の家。

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↓空き地となったところへ野菜を植えて、家庭菜園。

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　よく見れば、野菜の花もなかなかかわいいですね。

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あばら骨にひびが入った親戚のおばあさんは、
家庭菜園をしたり、ツバメの巣作りの様子を楽しんだり、
家の外で夕涼みしたりして、思ったより元気そうで、
ひとまずほっとしました。

けれど、息子たちが止めるのも聞かず、
ひとりこの家に戻ってきたおばあさんも、
いつかは本当に強制立ち退きになるのかな。
政府の立ち退きで、付近に新しく建設されるマンションの部屋を
５つか６つもらえるようですが、建設工事は遅れているようです。
春には春椿が芽吹き、秋にはナツメの実がたわわに実り、
ハトや犬やツバメが行き交う、庭のあるこの家が
なくなってしまうのはつばめでも寂しいですが、
ここに40年以上住み続けたおばあさんの感慨は
つばめの比ではないでしょうね。

来年はどうなっているのかな、
また来られるといいな。