カテゴリ:考えごと・所感
9.18といえば、知らない中国人はいない
と言っていいほど特別な日だ。 わたしにとっても、はじめてこのブログが 大炎上した記念日。 16年間ブログを書いてきて、 炎上したのは、後にも先にもこれ1回だけだ。 2012年は尖閣諸島にまつわるあれこれがあって、 日中関係は非常に緊迫しており、 わたしは北京でふたりの幼子を抱え、 外で日本語を話すのも身の危険を感じるような ピリピリした空気の中で暮らしていた。 そんななか迎えた9月18日。 夜、「何事もなくてよかった」とほっとした気持ちになった後、 ふと、わたしは一日、まるで被害者のような意識で過ごし、 おそらく多くの日本人も今(2012年)、被害者意識でいっぱいだが、 日本人としてせめて9.18が何の日だったかぐらい 思い出してもよいのではないか、というようなことを書いた。 書いた内容がまずかったのか、言葉遣いが悪かったのか、 記事には90件もの否定的コメントがつき、荒れに荒れた。 大量コメントがついてから国慶節までの2週間、 何度もわたしがブログに書いた意図を説明したが、 何を書いてもさらに否定的なコメントで埋め尽くされ、 「言葉を尽くしても人と人って分かりあえないことがあるんだな」 と悲しく思ったのを覚えている。 それ以来、今日まで9年間、 9.18についてブログで触れたことはない。 でも。 人と人はわかりあえないことがたくさんあるけれども、 同じ人間という共通の部分にチューニングすると、 響き合う一点がある。 相手と心を通わせ、笑顔を交わし合う瞬間がある。 わたしはそれを信じたい。 「人と人はわかりあえる」 その気持ちを伝えるために、わたしはブログを書いている。 今、わたしはただ、こう問いを発したい。 「9.18が何の日だったかを思い出す日本人は どのぐらいいると思いますか? そして、9.18が何の日か思い出す中国人は どのぐらいいると思いますか?」 と。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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