カテゴリ:バイリンガル教育
ちょっと間があいてしまいましたが、少し前に書いた
「中国で子供の日本語を育てる難しさについて」 の続きを書きたいと思います。 わたしのバイリンガル子育てについてです。 さて、北京で生まれた日中ミックスのわが子を胸に抱き、 「この子を取り巻く中国語の大環境の中で、 日本語環境を作ってあげられる人は唯一母のわたしだけ。 1人で人の3倍も5倍も話しかけるつもりで できるだけたくさん子供に日本語で話しかけ、 できるだけたくさん日本語で遊び相手になってやろう」 と決意したわたしの前に立ちはだかったのは義母。 「子供にふたつの言葉をいっぺんに話しかけたらかわいそう。 混乱して言葉を覚えられないのではないか。 先にあなたも中国語で話しかけるようにして、 子供がしっかり中国語をマスターしてから、 日本語を教えればよい」 と言うのです。 義父母宅と我が家は同じアパートの、同じ単元の1階と6階。 わたしは産後1か月、ずっと1階の義父母の家で寝起きし、 三食昼寝付きでお世話になっていただけに (中国語で産後ほとんどベッドから降りず、 外にも出ずに過ごすことを「座月子」といいます)、 義母の言葉には逆らいにくい状況。 しかし、わたしは一応(笑)有資格の日本語教師で、 一般の人より、いくぶんかは言葉の習得に対して 知識と関心がありました。 「国際結婚で生まれた子供をバイリンガルに育てるためには、 両親がそれぞれの母語で話しかけること。 1人1言語を徹底すること(2つの言語を混ぜて使わないこと)」 という、どこかで聞きかじった知識を持ちだして義母を説得し、 わたし自身は、子供に日本語で話しかけ続けました。 夫をはじめ、義母、義父、手伝いに来てくれた親戚などが こぞって子供を取り囲み、 やれ、いないいないバーだの、高い高いだの、 おおよしよし、だの、内容はもう忘れましたが、 中国語でいっぱいあやしてくれて、 そんな中、わたしひとりだけ誰にも通じない日本語で 子供に話しかけるのはどうも変な感じで、 ついつられて、みんながやっているように 中国語で子供に話しかけそうになったり。 そんな時もありましたが、そのたびに 「そうだった、わたしが日本語で話さないと、 だれが日本語話すんだ」 と思い直し、だれに分かろうが分かるまいが、 子供に日本語で話しかけることを意識しました。 つづく。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024/04/20 01:50:10 PM
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