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2009年07月29日
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カテゴリ:映画(試写会)
6月は絶不調だった試写会ですが、今月はボチボチ
当選させていただいてます。
今回観たのは、イタリア映画の『ポー川のひかり』
という映画です。

お話の方は

名作「木靴の樹」の巨匠エルマンノ・オルミ監督に
よる渾身作。
イタリア北部を流れる美しい大河を背景に、時代に
絶望した若い哲学教授の再生を通して人生の寓話を
描き出す。
イタリアの古都ボローニャ。
ある日大学の図書館で大量の古文書に釘が打ち込ま
れる事件が発生。
その容疑者として浮上した若き哲学教授は事件直後、
名声も生活もすべて捨て、ポー川のほとりで暮らし
始めていた。

この「木靴の樹」という作品は未見です。
イタリア映画っていうのもずいぶん久しぶりかも。

根底にあるのが「新約聖書」なので、宗教の感覚の
にぶい私にはちょっと難しいところもありました。
ただ学者として生きてきた彼が、ふと本に縛られて
いる自分に気がつき、人間らしい生活を求めて全て
捨てて生きてみようと思った気持ちはわかります。

ただその為に、大量の貴重な文献に釘をさしていく
姿には、大の本好きの私は大量虐殺に近い衝撃を
受けました。

確かに、これだけ沢山の本が世の中にあふれていて、
尚且つその中には過去の偉人達のありがたい教えが
書かれているというのに、繰り返される戦争や悲劇。
本は世界を救えないと彼は感じたのかもしれないけど
このやり方はどうなのかと、、、。

自然にあふれたポー川のほとりの風景や、人間らしい
生活はとても美しく、また民俗音楽も心和む音色で
救われた気がしましたが、主人公に感情移入しきれず
ちょっと消化不良でした。

東京の岩波ホールで8月1日から公開です。
キリスト教に詳しい方が観ると、また感想も違うん
でしょうねぇ。



木靴の樹(DVD) ◆20%OFF!
2100円








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最終更新日  2009年07月30日 01時21分45秒
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