『誰か』 宮部みゆき
最近なかなか文庫化されないので、宮部みゆきさんの新作を読むのはずいぶん久しぶりな気がします。この本も新書サイズだったので、ずっと購入を悩んでいたのですが、やっぱり欲しくて買っちゃいました。内容の方はというと、、、。主人公の義父の専属運転手が事故で亡くなります。自転車ではねられて、頭を強打して死んだのですが犯人が見つかりません。その犯人を自首させるべく、運転手の人生を綴った本を出版したいと、運転手の娘たちに相談されて、編集の仕事をしている主人公が頼られます。妹はやる気満々ですが、姉のほうは過去を知る事を恐れている様子。運転手の過去に一体何があったのか?って言う感じでした。宮部さん独特のほのぼのとした描写の中に、人間の怖さがにじみ出ている作品でした。普通の人がある意味一番怖かったりするんだよな~なんて思いながら読み進めて、一晩で読んじゃいました。ちょっとインパクトが弱い気もしたのですが、最近インパクトの強い作品にばかりあたっていたせいからかしら。。。(^^;誰か857円