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電話カウンセリング 初回無料 byアドラー心理学

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2016年05月22日
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※初回無料電話カウンセリング再開しました。

共依存と言うのは、不適切な人間関係に依存することです。

例えば、アルコール依存症者を支える家族。

ギャンブル依存を続ける彼を支える彼女。

DVを振るわれるのに、その後の優しい態度にほろっときて付き合い続けるカップル、夫婦。

共依存をしている人は、「だって、私がいないと彼ダメなんです。」などのような典型的な言葉を言ったりします。


過去の相談を受けた事例をモザイクで語ります。
(モザイクというのは、クライエントなどの人権を守るために、人が特定できないようにいろんな事例を混ぜて語ることです。なお 事例の主から許可をもらって書いています。)

A子さんは同棲をしています。同棲相手の彼はバイトで生計を立てているのですが、最近は、あまりバイトにも出ないでブラブラしています。

アパートの家賃や食費などはみんなA子さんがパチンコ屋のコーヒー嬢をしながら稼いでいます。

この仕事はミニスカートをはいてやる仕事で、客の中にはお尻や脚を触ってくる客がいるので、A子さんはあまり好きではありません。

この前は客にスカートの中を写されてしまいました。しかし、他のバイトに比べて時給が良いので、我慢してやっています。

彼のことが大好きですし、彼のために働いているのだと思うと辞められません。彼には私がいないとダメなのよと思うと気持ちが高ぶります。

しかし、彼はとても嫉妬深く、自分の友人と親しく話していただけで激怒し暴力を振るってきます。夕方から怒り出して、深夜になってもおさまりません。

どれだけ違うと否定しても、何回も何回も同じことを言っては非難してきます。

夜に入って暴力を振るい出しました。いたぶるような暴力は深夜にも及び、最後は腹を思いっきり蹴られて息ができなくなりました。

A子さんは朝方、彼が寝ている間にアパートを抜け出して友人の家に逃げました。

姉に電話をしましたら、「もう別れなさいよ。私の所に来ていいわよ。毎回、毎回、いつも同じように暴力振るわれているじゃないの?もう分かったでしょ。あの男はそういう男なのよ。」と言われました。

姉は、同棲している彼が何度も暴力を振るって、そのたびに逃げ出して、そしてそのたびに元に戻ったのを知っているのです。自分でも、今度こそは別れようと決心します。

姉と一緒に暮らすアパートを探していると、彼からメールが入ってきます。「俺が悪かった、戻ってきてくれA子。おまえがいないと、俺はダメなんだ。」

いつものことです。無視していると、彼の友人から電話が入ってきました。

友人によると彼はとても反省していて、今度こそ二度と暴力は振るわないし、真面目に働くと言って、バイトにも積極的に行っているそうです。

その友人の「最後で良いから一度だけ会ってみないか?」という言葉にふらふらとして、一度だけということで会うことにしました。

彼と会うと、彼はとても優しい眼差しで見つめながら、「俺、自分を変えるから。おまえに側にいて欲しいんだ。」と言います。

本当に今度こそ大丈夫なようです。

「側にいて欲しい。」と言われると胸がきゅんとして彼を守ってやりたくなります。

彼を信じてよりを戻すことにしました。

姉に電話すると、「あんたバカだね。また同じことになるよ。」と言いました。

2ヶ月後、彼はまた同じように暴力を振るい、A子さんはまた逃げ出しました。これでもう何度目でしょうか?

※さて、何が問題なのでしょうか?
A子さんは「彼には私がいないとダメなのよ。」と思っていますし、彼も、「お前がいないと、俺ダメなんだ。」と言っています。

この時点て、人間関係として不適切です。

適切な人間関係と言うのは、お互いに自立していることが大前提です。自立した人間同士が、お互いに協力して助け合う人間関係が適切なのです。

共依存関係と言うのは、お互いに自立していないのです。自立していないから、責任をとろうとしません。

彼は、自分で責任を取らずに、ブラブラしたり、彼女のせいにして暴力を振るうのです。感情のコントロールを取ろうとしないで、自分の嫉妬の結末を暴力を振るうことで彼女に押し付けます。

感情は、その人の責任下にあります。私の感情は私のものですし、あなたの感情はあなたのものです。ですから、感情をコントロールする責任は本人にあります。

自立した人や、自分自身の自立を目指している人は、理性的に自分の感情をコントロールするか、うまくコントロールできるように毎日努力します。

ところが、共依存だけじゃなくて、自立していない未熟な人は、感情をうまくコントロールできないで、他人のせいにしたりします。
※未熟だといって非難しようという意図はありません。私自身が感情をコントロールできずに癇癪ばかり起こしていた「未熟者」でしたから、避難する権利は持っていません。しかし、「感情をコントロールしていなのは未熟なのだ」ということは知っておいた方がいいので、ごまかさずに書きます。

例えば、相手が自分の期待通りではなかったといって、怒りを使って相手を攻撃したりするのです。

先日、アイドルがプレゼントを返してきたからといって、怒って執拗に付け狙い、刺したファンの男性がいましたが、これが典型的です。

人生を生きていれば、相手の反応がこちらの期待通りでなかったという出来事はそれこそ山のようにあります。

それを、いちいち期待通りじゃなかった相手のせいにして怒るのは、未熟さの現れです。

相手の行動や反応が自分の期待通りじゃなかったときに感じる一次感情は、ガッカリ、落胆、悲しい、さびしい、などの感情です。

「ガッカリ、落胆、悲しい、さびしい、などの感情」を感じた時に、それを怒りや嫉妬に変えるのは未熟な癖です。さらには、怒りや嫉妬の感情にそって、攻撃的な言動をするのも、未熟な行動パターンの癖です。

A子さんが、この感情的にも未熟で、バイトをしないなどの経済面でも未熟な彼を、「私がいないとダメなのよ」と甘やかそうとする態度は、非常に不適切です。

A子さんが、境界線を越えて彼の責任を取ってあげようとしているからです。

A子さんのように、共依存の癖のある人は、境界線を越えて、他者の責任を肩代わりしようとします。

彼のように、自分の怒りや嫉妬の感情の責任を「他者のせい」にするのも、不適切なのですが、他者の責任の肩代わりをしてしまうのも、人の自立を脅かす不適切な行動なのです。

電話カウンセリングの
熊本こころ相談室






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最終更新日  2016年06月13日 15時06分04秒
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