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※初回無料電話カウンセリング再開しました。 ですから、フロイトが人間の本能的欲求を重視して、本能的欲求、特に性的欲求(リビドー)と自我の葛藤が起きると主張したのに対して、 アドラーは、いやいや、人間は社会的な存在なのだ、と反論しました。 アドラー心理学では、人間の根本的欲求は、社会への所属欲求だと考えています。社会にうまく所属するために、人は様々な行動を起こすと考えているのです。 人は社会にうまく所属したい。人は自分のいる集団の中に自分の居場所をうまく作りたいのです。 そして、人は建設的な方法で居場所作りがうまく行かないときには、非建設的な方法(例えば子どもの非行、大人の犯罪、そして悪癖、神経症などの症状など)で居場所を作ろうとしたり、それでもだめだと感じた時は、自殺したり気が狂ったりするのです。 子どもは、親から認められようとします。それが家庭という集団での居場所作りだからです。兄弟がいると、多くの場合他の兄弟とは違った面を際立たせます。生まれつきの違いをより拡大するのです。 よく、兄弟で正反対の性格になったりするのは、この居場所作りのせいです。 親的存在が、子どもを自分の期待通りにさせたくて、ほめたり叱ったり(稀にはほめないで叱るだけ)して子どもの課題に過干渉な存在だったりすると、 子どもはまず、ほめられよう作戦を発動します。よくほめられる「良い子」という居場所をつかもうとするのです。 この「良い子」作戦は、あまりうまく行きません。 なぜならば、良い子の行動基準は、他者に褒められることなので、他者の価値基準にいつも合わせないといけないし、他者からどう思われるかということを常に気にしなければならないからです。 そして、この良い子作戦を大人にまで過剰に持ち越した人は、非常に苦労します。 ある人は、自分が本当は何がしたいのかさっぱりわからなくなります。何せ、自由に自分の気分と好みだけで判断し、決断したことがないのです。いつも、どうしたらほめられるか、「どうしたら良いのか?」ばかり気にして行動してきたからです。 ある人は親から受け継いだ価値観からすると「悪いこと」をしてしまって、常に罪悪感にさいなまれます。罪悪感という感情の目的は、「こんなことしちゃったけど、それについて罪悪感をちゃんと感じていますよ。」と罪悪感を感じるほど良い子なんですよと言い訳するための感情なのです。 ある人は、人の目が気になって気になって、人前に来るといつも緊張して、毎日緊張の疲労でへとへとになったりします。ひどい場合は、パニック障害のような症状を発症する人もいます。 人から嫌われるのが嫌で、いつもニコニコしている。という人もいます。周りから見ると、明るくといい人でうまくやっているように見えるのだけど、本人は他人の言動がいちいち気になりすぎて苦しんでいたりします。 人の目が怖くて、対人恐怖症のようになって、家から出ることができませんと訴える人もいます。本当は、「出ることができない」のではなくて、対人関係から逃げるために、対人恐怖症という症状を自分で作っているのですが。 ある人は、良い子作戦がずっとうまく行って、会社でもエリート社員として同僚からも上司からも 会社全体からも期待されて、その期待にバリバリ応えてきたのに、小さなほころびがきっかけで、ドーンとうつ状態になって仕事ができなくなってしまう人もいます。 今のところ競争に打ち勝ってうまく行っているのだけど、いつ転落するか怖くて怖くてたまらないという人もいます。 これらは、全部、子ども時代に作った(10歳くらいで作ります)無意識の人生のプログラム(アドラー心理学では人生のスタイルという意味で「ライフスタイル」と呼びます。)がなせる業です。 今まで、なんともなかったのに、うまく行っていたのに、些細なきっかけ、あるいは大きな事件で、突然ひどく苦しむようになったという人は多いのですが、もともと「良い子ちゃん作戦」という大元をライフスタイルの中に持っていて、それが発動しただけということが多いようです。 ライフスタイルの中には、例えば「いじめられる」人間関係を引き寄せてしまうような働きもあるので、本人が「いじめられてからこの症状が出るようになった」と思っていても、本当はライフスタイルのなせるわざだったということは多くあります。 だから、アドラー心理学流の子育てでは、ほめたり、叱ったり、励ましたりして子どもをこちらの期待通りに支配することを避けて、子どもをあるがままに受容して、子ども自身が考えて判断して決断して行動することを徹底的にサポートする(これを勇気づけと呼びます)のですが、 既に苦しんでいる人にも希望はあります。 ライフスタイル(無意識の中の人生プログラム)は、子どもの頃本人が作りました。 これは「本人のせいだ」と責める意味で言っているのではありません。子どもは、自分の環境を選べませんから、自分の課題に過度に干渉される環境の中で「良い子作戦」をプログラムに組み込んでしまったことを責めることはできません。 しかし、当時の家庭環境に合わせて、本人が作戦を作ってライフスタイルに入れたのです。 だから、適切なカウンセリングを継続的に受けることで、カウンセラーと協力して、ライフスタイルを変えて、良い子作戦をやめていくことができます。 あるいは、問題が軽ければ、SMILE勇気づけの親子・人間関係セミナーを受講して、中に出てくる考え方、コミュニケーション方法、人間関係の作り方を、無心に毎日毎日実践、練習、修行、努力することで、幸せなライフスタイルに変えていくことができます。イージーではありません。シンプルですが努力と根気が必要です。 SMILEの実践で重要なのは、他のものと混ぜたり、自己流に解釈しなおして違う方法に変えないことです。台無しになります。特に自己流にやると自分の古いライフスタイルを呼び戻すことになります。 これを避けるために、私はSMILEを何度も再受講することをおススメしているのです。遠隔地の方は、たまに電話してSMILEの実践について私と話しましょう(私のSMILEを受講した人は無料)。 SMILEを受講した後に、継続してアドラー心理学カウンセリングを受けるのも、非常に効果的です。 苦しくなくなるまで、あきらめないことをお勧めします。あきらめさえしなければ、必ず楽に幸せになりますよ。
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最終更新日
2016年06月13日 14時54分50秒
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