テーマ:ロマンス小説 読書日記(461)
カテゴリ:読後感想
ホワイトチャペルの雨音*イヴ・シルヴァー*ヴィレッジブックス F-シ8-1 あらすじ 裕福な家に生まれながらも、数奇な運命に翻弄され、 ロンドンで路上生活を余儀なくされた娘ダーシー。 彼女は幸いにも、ダミアンという魅力的な医師のもとで働くことになった。 ダミアンは解剖学も研究しており、 あるときダーシーに画才があることを知ると、 解剖した死体の一部の絵を記録のために描いてくれるよう依頼した。 ダミアンに心ならずも惹かれていたダーシーは承諾するが、 やがて恐ろしい疑念に囚われる。 折しも発生していた連続殺人事件の犯人こそダミアンで、 彼女が描く死体は事件の被害者かもしれなかったのだ! ヒストリカル・ロマンスの新星、日本初登場。 独断と偏見 昨今の文庫厚み事情から行くと薄い部類に入ると思われる ロマンスの新星・日本初登場の作品(裏表紙より抜粋) 日本初・この薄さ・あらすじ見るとなんちゃってサスペンス風 しかもこの本が彼女のデビュー作・・・ 昨年一年間 中東の内乱地域に丸腰で放り出された元特殊部隊の傭兵のように 地雷・砲弾・スカットミサイル・スナイパーの照準などをくぐりぬけた 瀕死状態のロマ本読みとしましては はっきり言って、何の期待も夢も持ってはおりませんでしたの ヒロインは、元裕福な娘が路上生活? 「あの頃はよかったわ!何で私が?私はお嬢よ!あんたたちとは違うのよ!」 所詮そんなクヨクヨ、イジイジ、ガミガミ女が前に前に出っ張ってて ヒーローは、裕福で著名な医者? 「下々のものは金持ちのために働け!俺は医者だ!女はみんなついて来い!」 所詮そんなグチグチ、ツンツン、オロオロ男が最後に本物の愛を見つけました などと言う、お決まりのスカ本でしょうね? と思いながら読み始めたら・・・ あらら、あっという間に読み終えましたわよ! いやぁ~~嬉しい誤算! 何と言うかこのヒロインたくましい!そしてヒーローを疑いながらも 自分の心の声に忠実に行動して・・・ 結果的にそれはヒーローへのゆるぎない愛の証で結構感動! そしてヒーローも、過去の事件と言うかトラウマと言うかで 自分に厳しい愛すべきおばかさんでした。 実際この薄さの中で何度かウルウルしてしまったし ラスト間際「飛べっ!」はさすがに泣けました 確かにコレがデビュー作というだけの事はあって もう少しここのエピソードはひねってほしいかも・・・ ああ、ここのエピソードはもっと掘り下げてほしいかも・・・ と、幾分不完全燃焼な所はありましたが いやいやこのぐらいでいいわよね~~ 変に書き込まれてもダラダラ長くなるばっかりで 結局面白みが半減するものね~~ と納得できる何かが隠れておりました。 久々、この方のほかの作品も読みたいなぁ と思わせてくれる新作家さんでございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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