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カテゴリ:日々の出来事
作家志望の主人公・吉田と自殺願望のある希葉(きよう)の物語。
希葉に生きようと思わせたい。 希葉が自分を必要とせず、ひとりで歩き出せる日まで。 吉田は学生時代にいじめに遭い、 自らも自殺したいと思ったことがあったとを話す。 いろいろな話をするうちに吉田に惹かれ、 生きたいとの変わっていく希葉の気持ち・・・ いつも好きな人のことばかり考えて、何もほかのことができなくなる。 その人が自分以外の人のことを話すとき、 本当に愛情がこもっていてヤキモチを妬いてしまう。 そういう自分が嫌になる。 嫉妬してる自分に疲れる。 本気で人を好きになったことのない希葉は、初めての感覚に戸惑う。 教育実習のため地元に戻った吉田に、2週間会えないのが淋しいという希葉。 『なんでそんなに落ち着いていられるの?』 「心の一部が君とつながっているように感じてるからかな。」 電話で話しながら目を閉じると、相手がそばにいることを感じる。 「やっぱり希葉ちゃんがいる。きっと魂は同じところにいるんだね。」 『うん、私たち一緒になってるの。魂が一緒になってるの。 混ざり合ってるの。幸せだよお。このまま時間が止まればいいのに。』 読んでるうちに、とてもせつなくなった。 読み終えたら、ますますせつなくなった。 ”泣いてる人には笑ってもらいたいんだ” 思っていても、なかなかできないよね・・・ ピエロで行こう/中園直樹 (文芸社・1300円) 中園直樹さんのHP 詩と小説の小箱 ミラーサイト お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004/04/21 11:17:04 AM
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