闘姫雪兎の野望

今日・・・
アタシは仕事です・・・

一昨日・・・
銀ちゃんが亡くなってからずっと泣いて
泣いて泣いて・・・・
涙って枯れないもんなんだな・・・って思って
それでも泣いて・・・
銀ちゃんの横で毛布に包まっていた。

飲んでも飲んでも酔いが回ることなく
全部涙で出た・・・・

ほんの少しでも物音がすると
ドキっとして銀ちゃんの亡骸に手を当ててみて
また泣いて・・・・
気がついたら朝になっていた。

お昼過ぎに荼毘に臥して・・・
お迎えに来てくれた方はご年配の方で
銀ちゃんを抱き上げて窯に入れる際
長い時間お経を唱えてくれた・・・

前足も後ろ足もピッタリ揃えた形で硬直していた。

それが銀ちゃんの姿を見た最後だった・・・

荼毘に臥す前に少しだけ毛を切って置いた。
アタシとお嬢のお守りにするために・・・

ずっと公園で待った。
風が強かった・・・
でもずっと公園のブランコでお嬢と２人で待ってた。

帰ってきたときは小さな壷に入っていた。

でも・・・小さな壷を抱えた時・・・
温かかった・・・
最後に抱いた時は冷たくて硬くなっていたのに・・・
小さくなっちゃったけど温かさを一瞬でも感じることができた・・・

また泣いた・・・
そしてお嬢に怒られた・・・

実家に埋葬してくれるって言うので
小さな壷を持ってお嬢と実家に行った。
お外が暗くなっていたので
月曜に埋葬しようね・・・って・・・

月曜はお嬢は代休でお休み・・・
そのまま実家に泊まるって言うので
アタシ１人で家に帰った。

おうちに帰って
銀ちゃんのゲージを片付けた・・・
綺麗に掃除して・・・・
掃除していた時に食欲が落ちて
元気のなかった銀ちゃんのために頼んだおいた
新しい牧草と餌が宅急便で届いた・・・・

でも銀ちゃんはもういない・・・・・

銀ちゃんが死んだ次の日に届くなんてね・・・・

宅急便の箱を開ける気力もなく
そのまま部屋の隅に置いたまま・・・

ゲージを片付けた部屋を見て思った・・・
この部屋はこんなに広かったんだな～って・・・

ぽっかりと空間だけ・・・・・

つい癖で銀ちゃんのゲージのあった場所を見てしまう。
いつもなら銀ちゃんがこっち見てるので目が合うのに・・・

今は空間しかない・・・・

ゲージのあった場所から物音がするたびに
振り向いて・・・・
空間しかないのを見て・・・・

ずっとそれを繰り返しては悲しくなってせつなくなって
泣きたかった・・・
だけど一生懸命我慢した・・・

夜になっても目の腫れがひかず
頭もずっと痛かった。

だから今日はもう
泣かないようにずっと我慢した。

仕事に私情を持ち込むことだけはしたくなかったから。

寝ている間に泣いてたみたいで
朝起きたらまだ目が腫れていた・・・・

昨日泣くのを一生懸命我慢したのに
寝ながら泣いてたら意味ないね・・・

今朝・・・
銀ちゃんの写真と切り取った毛に
「おはよう」と「いってきます」と行ってから家を出た。

今日もいい天気・・・

銀ちゃんがお月様に帰る日なので
綺麗な月が出るといいね・・・・