きょうは「猫の日」
'07/2/22 中国新聞 天風禄より 猫にまつわる言葉は多い。だが、「猫に小判」「猫をかぶる」などとあまりいいイメージでたとえられない。「猫の目行政」といえば、行政に一貫性がないという批判になる▲それでも犬と双へきをなすペットだけに、ファンや魅力にとりつかれた人たちはたくさんいる。自らを「猫撮り屋」と称する写真家森原輝明さん(33)=福山市神辺町=もその一人▲猫好きがこうじてプロになった。鞆の浦に通い、猫の素顔を撮り続けている。その新作展が三原市のJR三原駅コンコースの紅茶専門店で二十八日まで開かれている▲大あくびをする猫、寄り添う二匹の猫…。見ていて癒やされる。猫たちに「そんなにあくせくしてどうするの」と問いかけられているよう。実際に古い街並みの中でそのような光景に出合えば「スロー」なひとときを満喫できるだろう▲岡山市金山寺にオープンして十三年になる「招き猫美術館」。商売繁盛や開運の縁起物である招き猫約五百点を展示する。虫明修館長(39)によると、猫の右手はお金、左手はお客を招いているのだという。色の違いによって家内安全、学力向上、恋愛成就などの御利益もあるとか▲きょう二十二日は「猫の日」。「二・二・二」の数字の並びと鳴き声「ニャン・ニャン・ニャン」の語呂合わせだが、猫の不思議な魅力にもっとあやかりたい。特に昨今は、「猫の手も借りたいほどの好景気にならないものか」と思ってしまうわが身が切ない。 ひと押しお願い! ↓