昨日は、水というものの不思議に気を取られた。
何かを奇妙に思うと、
「何かを奇妙に思う」というスイッチが入り、
その釣り針というかアンテナみたいなものが
えらく敏感になってしまう。
そのせいか今日は、空気が不思議になって仕方ない。
一見、なにもないように見える透明な空間において
私たちは肺を収縮させてどうにか生きながらえている。
不思議である。
呼吸について考えると
歩行について考えたときと同じように
無意識に継続できていた筈の運動に
意識したが故の障害が生まれてつっかえてしまい、
生活が一旦ではあるものの厄介になる。
なので呼吸についてはなるべく考えないようにして
空気についてぼんやりと不思議がっていた。
水=養分A+触媒A
空気=養分A+触媒B
触媒B=触媒Aを希釈したもの
そう考えて、ひとまず納得しておくことにした。
透明なものの中で、結局は肉体の自発性によって生きている。
そうして生命運動を連続させている。
水と空気がなければ生きてゆけないという他愛ない事実が
今までとは違う形のリアリティを伴って
私の体によじ上ってきた。
あどけない顔で、しつこく。
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Last updated
2009/06/19 12:58:09 AM
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