目がつぶれるほど…
王子たちに夏休みがやってきた。既に海の日がらみの3連休で第一王子はサッカー合宿に出かけ、一段と真っ黒になって帰ってきた。夏休みといっても、子供たち・私・パパとそれぞれにたくさんの予定があって、忙しい...。 今月の10日で11歳になった長男。プレゼントは本だった。(本当はゲームソフトが欲しかったのだろうけど、ゲームで遊びながらも激しい兄弟バトルが絶えなかったので、もうこの先パパとママがゲームを買ってあげることはないであろうと宣言した。)最近ものすごくハマっている星新一の全集。星新一ショートショート1001 辞書のような分厚い本が3冊で3万円という、「ホントに喜ぶんだろうか?」と不安になるような買い物だったが、星新一の書いた1,001話のショートショートが全て詰まっているというのは、常に何かしらコレクター魂を燃やしている長男の心をつかんだようだった。箱を開けた瞬間から初期に書かれた1冊を取り出し、時間を忘れて読んでいる息子に、思惑どおりの反応と感じた私は心の中でガッツポーズだった。(サッカー合宿の荷物にその分厚い1冊を入れているのを見たときには逆に、狂ってる...と愕然としたけれど。)私も小学生の頃、本を読むのが大好きだった。本屋さんに貼られた確か角川書店のポスターのコピーに「目がつぶれるほど、本が読みたい」と書かれていたのを、そんな気持ちってわかるなぁと印象深く今でも覚えている。目がつぶれるほど本が読みたくても、サッカーや塾の夏期講習で全然時間のない子供たちだけれど、活字を読むことで心が落ち着いたり、頭の中で思い描いた世界の中で遊ぶ時間を、大切にしてほしいなと思う。