「見残しの夢」。
女性はもちろん、大人の男の人も涙をぬぐっていた人
が多かったと聞いていたのですが。。
見学に行った時、早くも泣いてしまいました。
恥ずかしい。。(--;)
稽古をみて泣くなんて、と思って我慢していましたが
「どうでした?」と団員の方に尋ねられて
「よかったです」といいながら我慢できなくなって
しまいました。
うーん。「世界の中心で愛を叫ぶ」でも
「今、会いに行きます」を見ても泣かなかったんだけど。
「泣く」と言われている映画で泣かされるのが
なんか妙に悔しいのだ。
ちょっとひねくれ屋なんでしょうね(^^;)。
その「見残しの夢」ストーリーです。
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かつて、プロ野球チームのエースだった桂一郎と
その妻・礼子は、ある事情から、礼子の妹・夏子の娘
(麻耶)を自分たちの娘として引き取り、育てることになる。
そんな折、礼子が不治の病で亡くなり、桂一郎は
志半ばにして自分の娘たちを男手一つで育てる決意をし、
鉄道員としての人生を選ぶ。
夏子は叔母として、子供たちの成長を見守っていく。
それから25年の月日が流れ、桂一郎は定年退職を
目前に控えたある日、娘達と結婚問題で口論となり
絶縁を言い渡す。
本当の幸せとは。
本当の愛情とは。
「夢を叶える」こととは。
そして、見残した夢をかなえる日はくるのだろうか。
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全部通しで見ましたが、このあらすじだけでは
表せない、言葉の隅々・小さな動きまで丁寧に
1年掛けて新たに作り上げているお芝居です。
母と名乗れず、でもこの家族を見守る夏子。
父の苦労をよく知り感謝するからこそ、苦しむ
娘二人と、娘の幸せを思うあまり絶縁してしまう父。
このお父さんを見ていると、以前「プロジェクトX」で
これまた大泣きしてしまった
「男たち不屈のドラマ瀬戸大橋」の杉田秀夫さんを
思い出します。
「男が惚れる男」と言われた天才技術者で、
ガンの妻を看病しながらも、橋の完成まで仲間に
一言も言わず、その後、乞われながらも引退して
男手1つで3人の娘を育てた人だそう。
「偉大なる人生とはどんな人生をいうのか。
非常に難しい問題で、瀬戸大橋を作るより
はるかに難しい問題です。」
杉田さんのこの言葉にも通じる重いテーマを、
笑いも交えながら見せる、そんな劇です。