ゆくり - 器と暮らす日々 -
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UPお待たせいたしました。 先日の和歌山のことです。 予定がずれて、8月も終わろうとしている頃の出発となりました。 今回、出かけた先は和歌山の中本純也さん・理詠さんご夫妻の ご自宅です。 お二人の作品を初めて拝見したのは、奈良の「夢雲」さん というギャラリーでのこと。 ちょうどリンク先のこの写真は森岡先生一門の展示会の様子のようです。 (ちなみにここは空間といい、オーナーの方といい本当に素晴らしいです!! 機会があれば是非ご訪問になってみてくださいね(^^) 何時間掛けても行く価値ありなのです) …お話がそれましたが、初めてお会いしたのは 2006年11月23日ですから、2年近く経ちます。 その日のことは、ちょっと興奮気味に(^^;)翌日の日記に書いてました。 今回、中本さんのご紹介で森岡先生にもお会いできたのですが まずは、中本さんのお話。。 中本さんのお宅です。薪がたくさん積んでありますね。 中本さんのお住まいは、和歌山県の中央、高野山から 1時間ほどにある、「龍神村」というところにあります。 「りゅうじんむら」という響きがすごい。 名前の由来は、弘法大師空海が龍王の夢を見て 名づけたことだそう。「龍神」という苗字の方も いらっしゃるとか。 今は温泉地として、開けている感じもありますが 実際に訪れると、奥の山が煙って本当に龍が 現れそうな雰囲気もあります。 外を眺めてみたところ。 ここまで、かなり山道を登りました。 伺ったときは、これから窯詰め、というところで 窯の中のお掃除をしておられました。 初めてついた窯で焼いたときは、作ったものが全部焼け溶けて しまっていたそう。 「何度も何度も失敗を繰り返して、ようやく焼きあがるように なったときには10年が経っていました」 とお話してくださいました。 これから焼かれるのを待つ器たち。 今回の窯は純也さんのだけだそう。 ご自宅の居間で茶をよばれました。 土のたくましさが伝わるお二人の器は使ってみると ますます素敵です。 前回の展示会で共通して感じられたのは、 どの方のも大地から湧き出たような自然な形で うまく作ろう、という欲が驚くほど感じられないということ。 端整な美しい仕上がりのものも大好きだけど、 こういう石の入った荒い土のものもとても惹かれます。 でも、こういう土を轆轤で挽くと、とーっても 手が痛いんですよね。。 (手がやわいときなど流血もします(^^;)) 聞けばこのおうち、大工さんに手伝ってもらいながら ご自分達で建てられたとか! 窯はもちろんのこと、住む場所をつくるのも、土を掘って砕き 粘土を作るのも、木を切って薪を割るのもすべて基本は自分で。 というのが、森岡先生とお弟子さんの流儀のようです。 物創りの人は割りとそういう人が多いようですが 徹底している感じがします。 「たくましい!」と思ってしまうのですが、それが当たり前の ことのようです。 うーん、ますますかっこいい。。 居間のすぐ脇の台所。 素朴で使い込まれた感じが素敵で、お許しを得て撮らせていただきました。 お部屋の一角。 白洲正子さんが好んで武相荘に掛けていた書で 熊谷守一氏の筆によるものだそうです。 画集に載っていたのを気に入ってコピーして 飾られているそう。 ここがお二人の雰囲気をとてもよく表現しているようで 写させていただきました。 お二人の作品は、数点買って帰らせていただきました。 奥の部屋ができたら、そこに展示させていただく予定です。
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