|
カテゴリ:15の頃~想い出を追いかけて~
結局、昨日も今日も、くだんの彼女は一度も僕のブログに来ませんでした。。 やや前途多難になってきました。。 僕は片道1時間をかけて、高校へ通い始めました。。 彼女に会うことは、ほとんどなくなったのですが、僕らは別れたわけではありませんでした。。 じつは、次の年になれば、彼女が僕の高校へ入学してくる予定になっていたのです。。 彼女は、僕の高校に合格するのに、充分すぎる学力を持っていました。。 というか、たしか彼女は国立大付属高校に受かるくらい頭が良かったので、僕と同じ高校へ進学することに、何の問題もありませんでした。。 来年になれば、彼女にいやというほど会える、と思っていた僕は、彼女を放ったらかしにして、新しい高校生活をエンジョイしていました。。 そして、別れは、突然にやってきたのです。。 あれは、たしか、夏休みだったと・・・。。 夏休みに、彼女は友だちと市内の塾の夏期講習へ行き、僕も、その塾へ行ってたんでしょうね・・。。 帰りのバスに、彼女たちと一緒に乗っていました。。 お互い、友だち連れだったので、バスの中では離れてましたけど・・。。 ある日、そんな帰りのバスの中で、誰かが、僕に言ったのです。。(彼女の友だちだと思うんですけど。。) 彼女が、遠くへ転校してしまうことになったと・・。。 僕と同じ高校へ行くことは、不可能になったと。。 そして、今日が最後の日なんだと。。 あの日の衝撃は、よく覚えています。。 そのことを聞いた僕は、バスの中で、半ば放心状態でした。。 いつも僕は彼女より先にバスを降りるのですが、その日は、彼女のバス停まで乗って行きました。。 彼女に続いて、バスを降りたとき、外はずいぶん暗かった気がします。。 彼女と僕は2人きりで、向かい合って立っていました。。 彼女の最後の言葉を、僕は、はっきりと覚えています。。 「ずっと、友だちでいようね・・。。」 彼女は、赤い目をして、一言、そう言いました。。 「うん・・・。。」 僕が言ったのは、それだけでした。。 告白のとき、彼女の笑顔に、そして今度は、彼女の涙に、僕は圧倒されたのです。。 その日、そのまま僕らは別れました。。 それから、一度も彼女には会っていません。。 あまりに切ない、ファースト・ラブでした。。 彼女は、最後まで、僕のことが好きだったような、そんな気がします。。 僕はといえば、離れ離れになってから、彼女の存在を強く認識するようになりました。。 「ずっと、友だちでいようね・・。。」 彼女の言葉を、その約束を、僕の心は、守ったことを、できることなら、彼女に伝えたいものです。。 彼女に対する、彼女のことを思う、僕の心は、今でも、あの頃のままです。。 全く会っていないからでしょうね。。 時間が止まっているようなものです。。 はたして・・、僕と彼女の、2人の間の時間が、再び動き始めることは、あるのでしょうか・・・? どう思います・・? (また続きます。。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[15の頃~想い出を追いかけて~] カテゴリの最新記事
|