|
テーマ:詞を書こう!!(363)
カテゴリ:ゆうとのの日記
こちらは、昨日から、梅雨に入りました。。 そういえば、昔、僕は、雨の日のデートが好きでした。。 雨の日のデートは、なんか簡単にロマンチックな雰囲気になれて、 女の子をうまく口説けそうな気がしたものです。。 今でも、そんなことを思い出すと、 雨の日も、あまり苦になりません。。 雨の唄といえば、いろいろありますが・・。。 ♪ ひとはみな誰でも 流れる時の中で いくつもの別れに涙する だけどあなたは ひとり 赤いパラソルには あなたが似合う 雨の降る日は いつでも 時は さかのぼる・・ ♪ 僕が作った、雨に関する唄を集めてみました。。 「ゆうとの」の「雨の唄」特集 1. 置時計 2. 四条通 3. 雨の日の午後 4. 雨の環状7号線 5. 雨の街 6. RAINY AVENUE 7. 長崎旅情 8. 柔かな雨が降り注ぐ どうでしょう。。 良い唄、ありましたかね。。 僕が書いた小説の、雨のシーンも、どうぞ。。 午後から降り始めた雨は、夜に入っても止まなかった。 私は濡れた儘の傘を細く巻いて、新宿駅の西口を出た。 10月21日、私は小田急の中のレストランで午後7時に、世樹子と待ち合わせていた。 自動ドアを抜けて店の中へ入って行くと、一番奥のテーブルに彼女は居た。 「食事は?」 テーブルの彼女の前に、コーヒー・カップだけが置かれているのを見ながら私は云った。 「此れからよ。 一緒に食べようと思って…。」 「そう…。 まあ、愚問だったな。 待ち合わせた店へ行って、女性が先に食べ始めてたら、こっちは愕いちゃうもの…。」 ウェイターがテーブルの横へ遣って来た。メニューを眺めながら二人は注文を述べた。 「濡れなかった?」 ウェイターが行ってしまってから、世樹子は口を開いた。 「うん、少しだけ…。 雨の夜に二人で逢うって言うのも、ロマンチックで好いさ。」 「そうね。 でも此処には窓が無いから、外は視えないわ…。」 「夜景の見える店の方が良かったかな…?」 「いいえ。 雨が降ってる外の景色を想像出来る方が好いわ。 視えてたら、其れ以上素敵にはならないもの…。」 彼女には赤いパラソルがよく似合った。 食事を終えて小田急を出ると、二人は雨の舗道を西へ歩いた。 辺りには超高層ビルが建ち並んでいた。 (中略) 心持ち酔ってビルを出ると、雨は霧雨に変わっていた。 駅へ戻る途中、私は自分のスニーカーの紐が片方解けているのに気付いた。 舗道にしゃがんで紐を結び直した。 彼女は少し先迄歩いてから、振り返って待っていた。 紐を結び終えて、私は立ち上がった。 白い靄の中に彼女は立っていた。 其れに煙って彼女の顔が見えなかった。 「世樹子…。」 「何…?」 私は真っ直ぐに、彼女の処へ歩き出した。 (小説「愛を抱いて」 41.雨の夜)より お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|