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カテゴリ:ゆうとののヴォーカル教室
(※この記事は2013年3月に「ニコニコ」の「ブロマガ」で連載したものです。 「ブロマガ」が消滅してしまったので、こちらに残しておきます。)
2. 声量
声量とは、歌声の音量、声の大きさのことです。
声量は、ないより、あった方が良く、 一般に、プロと素人との違いは、この声量があるかないかだと思われてます。 また、プロには、声量の大きさにプライドをかける傾向があります。
さて、声量をアップするコツですが、 それは、歌う姿勢と歌い方です。
まず、姿勢ですが、 立って歌うのが、当たり前です。 脚は、肩幅に開きます。 軽くジャンプして、肩幅で着地した姿勢が、基本になります。
マイクを持つ側の脚を、前に出す姿勢もOKです。
そして、背中から、声を前に出す、つもりで 全身で歌います。 自分の体全体から、音を出すつもりで、歌ってください。
上を向いて歌うことは、僕は推奨しません。 上を向くと、首の後ろが圧迫されて、音程が取りづらい気がするからです。
呼吸は、もちろん腹式呼吸です。 結婚披露宴などで、久しぶりに歌を歌わされると、後から、お腹が痛くなります。 急に腹筋を使ったからで、こうなるのが当たり前です。
声量も、練習すれば上げることができます。 毎日歌っていれば、少しずつ声量は上がります。 マイクやエコーに頼らず、大きな声で歌うようにしましょう。 エフェクトのない、自分の生声が一番だというプライドを持ってください。 静かな曲も、しっかりした音量で、歌ってください。
カラオケなどで、よく座って歌う人がいますが、 「座った姿勢で、ちゃんと音程を取る自信があるのか。君は、そんなに上手いのか。」 と、ツッコミたくなります。
声量について、もう一つ大事なことがあります!
それは、一曲の中での、声量の変化です。 声の音量は、一曲の中で、あまり変化しないのが望ましいのです。
素人は、意識しないため、一曲の歌の中で、音量が大きくなったり小さくなったりします。 曲の最初から最後まで、一定の音量が維持できるよう、意識して練習してください。
プロが音量に強弱をつけるのは、あくまで、わざと小さく歌っているのです。 歌に表情を持たせるために、楽譜に指示されて、わざと音量を抑えてるのです。
素人はまず、大きな音量で、一曲を歌いきれるようにならねばいけません。
声量の出しにくい、言葉や音符というのがありますので、 自分の歌を録音して、聴こえにくい部分はないか、よくチェックしてください。
レベルメーターがあれば、自分の声量を目で見ながら歌うことができます。 声量のバラバラな歌手のレコーディングは、ミキサーが大変です。 実は、スタジオ・レコーディングでは、ピーク・レベルというものが設定でき、 ピーク・アウトの心配がないので、 ヴォーカリストは、とにかくマイクに近づいて、大きな声で歌います。
3. 声質
声質とは、声の質、声色のことです。 ギター、ピアノ、ストリングスといった楽器によって違う、音色に相当します。
顎骨の形や声帯の形によって決まるのですが、 いずれにしても、持って生まれたものであり、 練習によって、どうこうなるものではありません。
ただ、要素としてあるので、仕方なくあげただけです。 よって、パスします。www
さあ、次は、4. 声域、です。 が、続きまする。
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Last updated
2022年11月11日 20時26分35秒
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