|
カテゴリ:旅行
8月に訪れた京都の続き 龍安寺の山門を出ると すぐそこには仁和寺の東門が 今回は東門から入ったけど 仁和寺を訪れる時には この二王門から入るのが普通 現在の二王門は寛永14年から正保元年にかけて再建されたもので 知恩院三門・南禅寺三門と並んで京都3大山門と呼ばれています 知恩院・南禅寺は唐様ですがこの二王門は和様です 左右に金剛力士がいるので二王門と呼ばれています 二王門をくぐってすぐにあるのが勅使門 明治20年に焼失したあと 大正3年に再建されたもので扉や欄間の彫りが見事です まずは御殿と呼ばれる「旧御室御所」の見学 御殿の大玄関から入り 最初の建物が白書院 明治20年(1887年)に仁和寺御殿が焼失したため ここが仮宸殿となっていましたが 3年後に宸殿が建てられると 白書院と呼ばれるようになりました 襖絵などは 昭和12年(1937年)に福永晴帆画伯による松の絵が 部屋全体に描かれています。 宸殿の南側にある 白砂と松や杉の趣のある庭は南庭 右近の橘 左近の桜も植えられています 渡り廊下は御殿回廊と呼ばれ 白書院・黒書院・宸殿・霊明殿を結んでいます こんな長い渡り廊下は 源氏物語を思い浮かべ 雅な世界を想像してしまいます 千年にわたり門跡を務められた皇子・皇孫が住まわれた所だけあって 感慨深いものを感じますね 次の建物が宸殿 宸殿は儀式や式典に使用される御殿の中心建物 寛永年間に御所から下賜された常御殿がその役割を果たしていましたが 明治20年(1887年)に焼失 現在のものは大正3年(1914年)再建されたもので 御所の紫宸殿と同様に檜皮葺 入母屋造 三室ある部屋のうち 床高が高くなっている部屋が「上段の間」 本格的な書院作りで 床・違棚・付書院・帳台構があります 襖絵や壁などの絵は全て原在泉の手によるもので 四季の風物をはじめ、牡丹・雁などが描かれています。 宸殿の北側にある北庭 南庭とは対照的な池泉式の雅な庭園で 奥には中門や五重塔を望む事が出来ます 一番奥まった場所にあるのが「霊明殿」 ここは歴代門跡の位牌を安置している所 本尊として「木造薬師如来坐像」が安置されています 正面の障子が少し開いていて中を見ることができますが 立ち入り禁止 国宝の「薬師如来坐像」見ることはできませんが 代わりに複製像が安置されています また長い回廊を戻ってくると 明治20年に仁和寺御殿が焼失 復旧のため旧安井門跡の寝殿の遺構を移して明治42年「黒書院」として完成したもの 襖絵は昭和6年に宇多天皇千年忌及び弘法大師千百年忌の記念事業として 堂本印象によって描かれたものです 「徒然草」に 仁和寺の人たちが出てくる話がありますよね 岩清水八幡宮に参拝したのにもかかわらず 肝心な山の上にある神社を拝まずに帰ってきてしまった・・・という話 格式高い仁和寺の僧侶のやらかした失敗談だからこそ 面白かったんですね とっても見ごたえのある建物だったのに 観光客が少ないのはアクセスの悪さからでしょうか? 外国の方もほとんど見ず 知名度も低いのでしょうか? でも おかげ五重の塔をバックにお庭を眺めたりして ゆったりとした時間を過ごすことができました ぜひ また桜の季節に行きたいですね
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[旅行] カテゴリの最新記事
|