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カテゴリ:旅行
平安の雅やかな世界を垣間見たようで感動した仁和寺 8月の終わりの写真なので 今はだいぶ景色も変わっているだろうと思うけれど・・・ 御殿の見学の後は 境内を歩いてみました 最初に見えてくるのは朱塗りの「中門」 切妻造・本瓦葺の門で 側面の妻部には二重虹梁蟇股が飾られていますが 「二王門」に比べると規模も格段に小さく造りも簡素です 向かって左側に西方天 右側に東方天があります 門をくぐると ずっと奥まで広い境内が続いていて 左側には遅咲きで有名な桜「御室桜」 境内に200本くらいある桜は 江戸初期にはすでに今の場所に植えられていたようで 江戸時代の中期に貝原益軒が書いた 『京城勝覧』という京都の名所を巡覧できる案内書にも 丈が低く根元から枝を張る御室桜と その満開の花を愛でる人々の風景が紹介されているようです 本当ならここで「観音堂」を見ることができますが あいにく工事中 こんな感じでテントにすっぽりと覆われた姿しか見られませんでした 通常でも内部までは拝観できませんが 特別拝観として公開されることがあるそうです 五重塔 1644年(寛永21年)徳川三代将軍家光の寄進によっての建立 塔身32.7m、総高36.18m。 東寺の五重塔と同じように 各層の屋根の大きさがほぼ同じなのは江戸時代の特徴だそうです 初層西側に掛けられているのは大日如来を示す梵字の額 中には大日如来と その周りに無量寿如来などの四方仏を安置 柱や壁面には真言八祖 菊花文様などが描かれているそうです 石段を登りながら見えてくるのは「金堂」(国宝) 慶長18年(1613年)に建てられた御所の紫宸殿を移築し 寛永の再建時に屋根を葺く材料を檜皮から寺院風の瓦にするなどの改修を加え 今の姿になったそうです ここも 内部は公開されていませんが 時期によっては特別拝観として公開されることがあるそうです 「金堂」の東側にあるのが「経堂」 江戸時代初期の寛永~正保年間(1644~1648)に建立された禅宗様の建物 こちらも公開はされていないので外観を眺めるだけ 反対側 西側にあるのが 「鐘楼」 寛永の再興時に建てられたものだそうですが 朱塗りが鮮やかなので同時期に建てられた他の建物に比べて新しいように見えます 階上は高欄を周囲に廻らせ 下部は袴腰式と呼ばれる袴のような板張りの覆いが特徴的 周囲が板で覆われているので鐘を見ることはできません 同じく工事中の建物は「御影堂」 「鐘楼」と同じ時期 寛永の再興時に建てられた桃山様式の建物 慶長年間造営の内裏 清涼殿の一部を使い 蔀戸の金具なども清涼殿のものを使っているそうです 御室八十八ヶ所霊場と呼ばれる巡拝コースの入り口 文政10年(1827)当時は本四国(四国八十八ヶ所)への巡拝が困難であった為 時の仁和寺29世門跡済仁法親王の御本願により 四国八十八ヶ所霊場のお砂を持ち帰り 仁和寺の裏山に埋め その上にお堂を建てたのが御室八十八ヶ所霊場の始まり 約3kmにわたる山道に お堂(札所)が点在し それぞれのご本尊・弘法大師がお祀りされています 約2時間あれば十分参拝出来るくらいのコースらしく 事前に分かっていれば 巡ってみたかった!! 仁和寺には宿坊もあって 御殿の拝観が無料になったり 国宝の金堂での朝のお勤めにも参加することができるようです 世界遺産にも登録されているのに観光客は少なめ 桜の季節じゃないからかもしれないけど・・・ 素晴らしい建物ばかりで 本当に見ごたえのあるところでした^^
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