|
カテゴリ:旅行
高桐院のあと向かったのは大仙院 入口まで続く石畳が風情ありますね 大仙院は臨済宗大徳寺北派で 大徳寺山内塔頭の中でも特例別格地とされています 国宝に指定されている本堂は創建当時(1513年)の建物で 内部の玄関と床の間は日本最古のもの 1960年ごろに銅板ぶきになった屋根は 2008年に修復され 創建当時の姿である檜皮(ひかわ)ぶきになっています また国の特別名勝に指定されている庭園は枯山水の代表的な庭園の一つで 峡谷を発した水が 大河となって流れていく全景を象徴的に示したものといわれ 室町時代・東山文化を代表する名園 開祖の古岳宗亘和尚は 後柏原天皇や多くの公家・武将から帰依された名僧です その後も多くの名僧を排出し 7代の沢庵宗彭和尚は沢庵漬けでその名を知られています 大仙院には多くの国宝・重要文化財・美術品があります 襖絵の作者は相阿弥、狩野元信、狩野之信という蒼々たる顔ぶれ! 北書院の「拾雲軒」は 沢庵和尚が宮本武蔵に剣道の極意を授けたところと言われているそうです。 残念ながら ここは撮影禁止でした でもその代わりに ボランティアの方が丁寧に 面白く説明をしてくださり ちょっと得した気分^^ さっきまで 書籍類の紹介をしていたのに いつの間にか どこかに行ってしまった・・・という名物和尚は 尾関宗園和尚 1965年から大仙院の住職となり 後に讀賣テレビ放送(日本テレビ系列)の ワイドショー「2時のワイドショー」の人生相談に出演していたことで有名 “今ここで頑張らずにいつ頑張る”の言葉でも知られています 2007年に住職を退いたあとも寺院内に姿を現わして 書籍類へのサイン入れを行ったりしています 名物和尚には会えませんでしたが 他のお寺にはない 独特の和尚の個性を感じました また 大林宗套(だいりんそうとう)、笑嶺宗訴等の名僧を輩出し 千利休を始め 様々な茶人が大仙院歴代と密接な関係があったといいます このお寺は代々個性が光る和尚が多いのはどうしてでしょう? 一服飲むと3回良いことがあるという三福茶もユニークですね 午前中から6つの寺社を回り だいぶ疲れたから もう帰ろうか・・・とも思ったけど 新幹線の時間は19時ころ まだ 時間はあるから もう1つ・・・と立ち寄ったのは「瑞峯院」 大徳寺の塔頭の1つで常時公開しているお寺 瑞峯院が建てられたのは1535年 室町時代後期です 豊後(現在の大分県)の守護大名である大友宗麟が自らの菩提寺として創建 豊後の守護大名 大友家に生まれた宗麟は フランシスコザビエルとの出会いがきっかけで キリスト教信者になりキリシタン大名だったことでも有名で 「ドン・フランシスコ」という洗礼名もありますが 洗礼名よりも法号である「宗麟」の方が有名です ちなみに大友宗麟は 日本初の西洋外科手術をさせた事でも有名 宣教師の持ってきた鉄砲が暴発して宗麟の弟が怪我をした時に 進んだ西洋医学の応急処置に感銘を受け 1557年(弘治3年) 現在の大分県庁舎本館のある場所でらい病の手術を行なわせたそうで 「日本における西洋外科手術発祥の地」の記念碑が立っています また西洋医学の診療所を作り 領民は無料で診察を受けることが出来たようです 唐門・方丈は建立当時の物 この瑞峯院のお庭は 昭和の作庭家 重森三玲による枯山水の名庭として有名で 1961(昭和36)年に造られたお庭が3つあります 彼は 瑞峯院の他にも松尾大社や東福寺のお庭も手がけています 方丈の前に庭は 「独坐庭」 蓬莱(ほうらい)と呼ばれる中国に伝わる仙人の住む山に見立てた岩を配置し 蓬莱に荒波が打ち寄せている姿を 枯山水のお庭で表現しているということです 独坐庭の西側は静かな入江をあらわしています 方丈の北庭は「閑眠庭」 この閑眠庭は「十字架の庭」ともいわれていて 縦に4つ、横に3つの石の流れが十字架に見立てられているそうですが そういわれても・・・分からない 知ってても どうやってみたら十字架なのか・・・ あとになって調べてみたら 「東の壷庭」のキリシタン灯籠を背にこの閑眠庭をながめると 縦4つ横3つの石の並びが分かるみたいです その「東の壺庭」のキリシタン灯篭 普通の灯篭とキリシタン灯篭の違いは キリシタン灯篭には台座の部分がなく地中にそのまま埋まっています 地中に埋まっているところにマリア様が彫られているそうなんです そして第3の庭 「茶庭(中庭)」はどこに? 茶室 餘慶庵(じょけいあん)の西庭の露地です どうも この庭らしいのですが 枯山水ではないし・・・ どう見ても 普通の庭? これもあとで調べてみたら 当初の三玲の西庭は草木1本ない敷石が詰められて 立手水鉢のみがおかれた 簡潔にして簡素にして独創的なもので 現在の西庭とは全く趣が違います 近年 何の理由か解体されてしまったようです 茶室「餘慶庵(よけいあん)」 茶室 安勝軒 いずれも昭和初期の物 今回 拝観したところは 比較的ゆっくり過ごす事が出来る所ばかり こんな所に行く時は 気兼ねのいらない友人と・・・が1番ですね 5月の京都旅行編も今回で最終回 1回分の記事の文字数が少なくなったような気がするんだけど 気のせいかな? ダラダラと書きすぎだったのかな?
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[旅行] カテゴリの最新記事
|