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カテゴリ:旅行
連休初日の29日 強い風が吹き荒れる天竜川の河川敷の駐車場に車を置いて 長藤を見に行ってきました 天竜川の河口付近 磐田市の「行興寺」に 「熊野の長藤」があります 境内にある「国指定天然記念物」の藤は 推定で樹齢850年 花房が1m以上にも伸びて 紫色の美しい花をつけます 一般的には「熊野の長藤」と呼ばれていて そのいわれは 平安時代の終わり頃 熊野御前(ゆやごぜん)が植えたとの伝承があります 熊野御前は平安時代末期に 池田荘(現在の磐田市)の庄司の藤原重徳の娘として生まれ 教養豊かな美しい女性で、和歌の道にも通じ 親孝行であったことから 当時の人々に「女性の手本」とされていました 当時遠江国司だった平宗盛に見初められて都に上り 大変寵愛されていたことは平家物語や謡曲などで広く知られています 京都清水の桜見物に出かけるとき 熊野は病母から届いた手紙で見舞いに赴きたいと思いましたが 宗盛に聞き入れてもらえず やむなく宗盛に同行しました 花の下の酒宴が始まり舞を舞った熊野は 俄(にわか)の村雨に散る花に寄せて故郷の病母を気遣い いかにせん 都の春も惜しけれど 馴れし東の花や散るらん と 和歌を詠んだのを見て宗盛も哀れに思い帰郷を許したということです やがて郷里池田で 宗盛の死を知った熊野は尼になり 33歳の若さで生涯を閉じました 何年か前には1.5メートルくらいの長藤だったんですが 今年はみんな短め さすがの老木も体力がなくなってしまったんでしょうか 今年はいつもの年より早く満開を迎え やや散り始めていました 境内に何本かある白い藤の花は 一年ごとに大きく育っているようです こちらは我が家の藤の花 野生の藤の花の種を採ってきて芽を出し 鉢植えにしたもの 6鉢あるのに 毎年花をつけるのは1鉢だけ しかも花も2~3本だったのが 今年はこんなにたくさんの花をつけてくれて・・・ 今は花も終わって葉っぱばかりになっていますが 短い期間だったけど 楽しませてもらいました
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