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ベランダから飛び降りてしまったお子さんのご冥福をお祈りいたします。 ・子供が、ソロリソロリと、階段の上り下りができるようになった頃のお話でした。 「子供にだって、本能があります」という、お父さんの声。 ラジオ深夜便で、「子供と寄り添う」という話題での放送でした。 階段のテッペンに、お父さんと子供がいる。 本当に飛び降りようとしたら、サッと捕まえて、安全を確保する準備をしながら、お父さんが子供に言った。 「ここから飛び降りてみる?」 息子さんは、怖そうな表情で、階段の下の方を覗き込みながら、考えていた。 それから、ソロリソロリと、後ろ向きで、階段を這いずり降り始めます。 そして、階段の最後の1段目まで来ると、前を向いて、ポンと飛び降りた。 お子さんは、達成感いっぱいの、にこやかな表情をしているのが見て取れます。 なので、結論が出たお父さんの声が響きます。「子供にだって、本能があるんです」 ・さて、怖がり方は、お子さんによって、度合いが違うものだとは思います。 でも、「ベランダから飛び降りた子」のニュースでのお子さんには、怖がる本能が少なかったのでしょうか? そうではないのです。 飛び降りる気なんてサラサラなかったのです。 ・ベランダには、椅子などのものを置いてはいけません。 これ、誰も聞いて、知っています。 動き回る元気なお子さんがいるのです。 お子さんは、実に、言うことをよくきく子だった筈です。 なので、ご両親は、「うちの子は大丈夫」と、安心しきっていたのでしょう。 お母さんがゴミを捨てに行っていたのが、ほんの5~10分間。 その間に、お子さんはベランダへの鍵を開けました。 そして、椅子をベランダの縁(へり)に持っていきました。 さらに、椅子に登って、目のくらむような外界に落ちていったのです。
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最終更新日
2022.11.26 14:09:47
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